レッド・ツェッペリン究極の名曲トップ40

28.「ノー・クォーター」(1973年 原題:No Quarter)

「幻惑されて」以来の幻想的な作品で、中間部では共同作曲者のジョーンズがクールでジャジーなピアノを聴かせ、ペイジの流れるようなメロディーラインへと続く。“Walking side by side with death/ The devil mocks their every step”という歌詞からヘヴィメタル神話が生まれた訳ではないにしろ、彼らが何らかの種をまいたのは間違いない。




27.「聖なる館」(1975年 原題:Houses of the Holy)

もともとは同名のアルバムへ収録されるはずだったが、エネルギッシュで明るい曲調が「ダンシング・デイズ」に近過ぎるということで、次のアルバム『フィジカル・グラフィティ』に収録された。ペイジが爆弾の破片を撒き散らし、プラントの歌は豊作を祈りドラッグに溺れたタロット占いを想わせる。音楽プロデューサーのリック・ルービンは、「彼らの作品の中で最も感情が凝縮された曲のひとつ」と評価した。




26.「トランプルド・アンダーフット」(1975年 原題:Trampled Under Foot)

おそらくツェッペリン史上最もファンキーな曲だろう。ボンゾのプロトディスコ・ビートに乗せて、スティーヴィー・ワンダーの「迷信(Superstition)」を想わせるジョーンズのクラビネットと、ペイジのギターのワウワウがロックする。プラントの歌詞には、ロバート・ジョンソンの「テラブレイン・ブルーズ」でも使われた、自動車を女性に見立てたセクシャルな表現が織り交ぜられている。




25.「ゴナ・リーヴ・ユー」(1969年 原題:Babe I’m Gonna Leave You)

ジョーン・バエズのレコードから、ペイジが選んだ作品。ツェッペリンによるカバーバージョンはアメリカンフォークというよりも、彼らがお気に入りのブルー・チアーやヴァニラ・ファッジが得意としたヘヴィなジャムセッションのようだ。しかし、ツェッペリンほど忠実かつ感情的にカバーしたバンドはいない。


Translated by Smokva Tokyo

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