ポール・マッカートニー、人種差別抗議を支持「黙っているという選択肢はない」

ポール・マッカートニー(imageSPACE/Shutterstock)

ポール・マッカートニーは6月5日、人種正義のための抗議活動を支持する声明を投稿した。「どんな形であれ、人種差別を克服するために、私たちは皆で協力する必要がある」と彼は綴っている。「僕たちはもっと学び、もっと耳を傾け、もっと話し合い、自分自身を教育し、そして何よりも行動を起こす必要がある」

彼はまた、Black Lives Matter、Color of Change、NAACP、Stand Up to Racism、Campaign Zero、Community Justice Exchangeへのリンクを声明に添えている


マッカートニーは声明文のなかで、ビートルズが1964年にジャクソンビルのゲイター・ボウルで演奏することになっていたコンサートについて言及している。観客が人種で分けられていることを知ったとき、彼らは演奏することを拒否した。「人種別に観客席が分けられているなら決して演奏しないし、今から始めるつもりもない。それよりも出演料を失う方がましだ」とジョン・レノンは言った。これ以降、ビートルズは観客が人種によって分けられないことを保証する条項を契約書に盛り込んだ。

マッカートニーは1966年のインタビューでバンドのスタンスを説明している。「僕たちは偏見なんて持ってなかった。常に人種が混ざったオーディエンスを熱望していたし、それがグループ全員で共有してきたアティテュードでもある。南アフリカの人々を含めて、黒人が分離されるような場所では決して演奏したくなかった。善良ぶったことをしたかったのではなく、「なぜ黒人と白人を分けなければならないのか」と考えただけ。そんなの馬鹿げているだろう?」そして2年後、彼は公民権運動へのオマージュとして「ブラックバード」を書き上げた。

Translated by Rolling Stone Japan

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