ポール・マッカートニー、人種差別抗議を支持「黙っているという選択肢はない」

ポール・マッカートニーの声明全文

世界中で抗議行動やデモが続くなか、多くの人々が自分たちに何ができるのか知りたがっていると思います。誰もが答えを持っているわけではないし、迅速な解決策はありませんが、僕たちは変化を必要としています。どのような形であれ、人種差別を克服するために、僕たちは皆で協力する必要がある。もっと学び、もっと耳を傾け、もっと話し合い、自分自身を教育し、そして何よりも行動を起こす必要があるんです。

1964年、ビートルズは米国のジャクソンビルで演奏することになっていました。僕たちはそこで、客席が(人種によって)分離されていることを知ったのです。そんなのは間違えている、「そんなことはしてはいけない!」と伝えました。そして、僕たちが行ったコンサートは、初めて観客が人種隔離されていないものになりました。(それ以降、)僕たちはこのことが契約書にあるのを確認しました。そんなの当然だと思ったんです。

●【画像】フロイドさん暴行死、世界各国で連帯する抗議デモ

あれから60年近く経った今も、警察の人種差別でジョージ・フロイドが無意味に殺害され、その恐ろしい光景に世界中がショックを受けていることが残念だし、怒りすら覚えています。これまでの無数の犠牲者たちと同じような目に遭ってしまったわけだから。

僕たちは皆、抗議の声を上げているすべての人々を支持し、立ち上がらなければならない。ジョージ・フロイドの家族のためにも、(人種差別で)亡くなったり苦しんだりしている人々のためにも、正義を求めます。黙っているという選択肢はない。

愛を込めて、ポール・マッカートニー

Translated by Rolling Stone Japan

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