中島みゆき、浜田省吾のライブ音源秘話

中島みゆき(Courtesy of Miyuki Nakajima)


こんなに立ち去り難いライブはなかった



言い忘れましたが、いつもよりボリュームを大きくしてお聴きください(笑)。2005年のアルバム『My First Love』の先行シングル『I am a Father』。ライブアルバム『ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend"』からお聴きいただきました。このアルバムは3枚組で全曲収められておりますが、MCは入っていません。みゆきさんもライブアルバムはあまり出していなかったんですが、浜田さんも1982年の最初の武道館ライブ『ON THE ROAD』がありましたけど、それ以降ライブアルバムは出ていなかったんです。このツアーはちゃんと音として残りました。それだけ意味のあるツアーだったことでしょう。映像は繰り返し見て、どういう時にどんな曲でどんな動作をするかまで頭に焼き付いている方もたくさんおいででしょうが、こうやって音で聴くと、また映像が浮かんでくる。映像を見るよりも音が耳に入ってくる。映像を思い浮かべながら音楽を聴くという楽しみを味わっていただけたらと思ってこういう特集にしております。さっきの「悲しみは雪のように」では、私もヘッドフォンで聴きながら曲をお送りしているわけですが、このバージョンはいいなあと思ったりしながら聴いております。そして今日の最後の曲、本編最後の「家路」にしようか、アンコールの「日はまた昇る」にしようかなど色々悩みながらこの曲にしました。Wアンコールの曲「君が人生の時…」。最後に「ありがとう」という言葉が入っております。



1979年のアルバム『君が人生の時…』のタイトル曲です。今浜田さんはホームページで、ステイホーム企画で、このツアーの映像2曲が公開されておりました。「君がいるところが My Sweet Home」と「日はまた昇る」です。今日から「日はまた昇る」が2017年の未公開バージョンに切り替わるとのことでしたが、どうなっているでしょう。このツアーの全公演を僕は取材で見ていたんですけど、この曲が終わって客出しのBGM「桜」が流れて、お客さんが会場を後にしていくんですが、こんなに立ち去り難い空間があるのかと思いながら見ておりました。コンサート会場というのは単にライブが行われるのではありません。その音楽を聴いてきた人たちの人生が凝縮されております。2020年6月、この番組からの気持ちです。お聴きいただいたのは「君が人生の時…」でした。

Rolling Stone Japan 編集部

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