PassCode今田夢菜が語る、貪欲に上を目指す「絶叫」スタイル

暴力的な感じは自分の中では減った

―ライブではいつもどの音をイヤモニに返してるんですか。

イヤモニの音はめっちゃちっちゃくて、ほとんど外の音を聴いてる状態なんですよ。できれば中音を聴きたいんですけど、音が大きく感じちゃうので下げちゃうんです。中音をちゃんと聴けたらしっくりくるはずなんでけど。外音に合わせると、さっき話したみたいにズレちゃったりするから。

―ああ、それは大変ですね。ところで、「Taking you out」の歌詞がライブだとちょっと変わってますよね。

ああ、変えました。“Rise up, up! Fxckin’ Push! Boost!”だったかな? 



―変えた理由は?

もともと「パッパッパッ(Push! Push! Push!)」っていう高い声のパートがあって、そこの音が出てるは出てるんですけど、マイクにあまり乗ってなかったみたいなんですよ。それで去年のツアーの福岡から変えてみたらやりやすくなりました。今はこっちのほうがうまくハマってます。

―急に変えて怖くなかったですか。

怖かったですよ! そのことで頭いっぱいでした。

―シャウトって歌詞に怒りを乗せたり、「Ray」では切なさを意識したりしていたと思うんですけど、「STARRY SKY」ではどんな思いを乗せてるんですか。

「STARRY SKY」はメロディが明るめじゃないですか。だから、前みたいに「地獄に落ちろ~!」って感じではやってなくて、ただ単に気持ちを込めて叫んだと思います。「思いをシャウトに乗せたい」みたいな。





―以前、シャウトがだんだん低くなってきていて、もっと高いシャウトにしたいのにどうやって出してたか覚えてないって話してましたけど、今はどうですか。

前みたいなキンキンした声はやっぱり出ないですね。

―思ったんですけど、喉が鍛えられて技術も身についた結果として今みたいな声になってるのかなって。より暴力的になってるというか。

本当ですか? 逆に、暴力的な感じは自分の中では減ったと思いますね。今のシャウトは「普通やな」って感じです。可もなく不可もなくっていう。

―へぇ~! それじゃあ、自分でも物足りなさを感じてると

感じてますね。聴いてる人にとっては今のほうが聴きやすいのかもしれへんけど、自分の中では今は「普通のシャウトが出るな~」って感じで、「Seize Approaching~」のレコーディングでは特にそう感じてました。「STARRY SKY」も「もっとグワッとしたシャウトが出せるよねぇ?」って思ってました。歌パートに関しては、その日の声が通ってるか通ってないかとか、気分がよければいい感じで歌えたりするんですけど、シャウトに関しては「やるぞ!」っていう気持ちで臨んでも「あれ? 今日、なんか違うな……」って。

―そこのブレをなくすのが今後の課題になってくるんですね。歌に関しては、その曲の最も印象的なパートがちゆなさんに任される傾向がはっきりしてきてますよね。

自分でも声が出しやすいパートが多いからありがたいです。

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