パンデミックの最中、ママ友との密会は許されるか?

子供の記憶に残るのは親との思い出

会わないよう強く呼びかけられているからといって、水面下で行なわれていないわけではない。親たちの話を総合すると、相手に遊ぶ予定を持ちかける際には細心の注意と配慮、そして相手が誘いに乗って来るか、あるいは厳しい態度を取るかという見極めも必要だ。

ウイルス感染という明白な危険とは別にあるのが、誰かに見つかれば間違いなく叩かれるリスクだ。親たちがそれぞれの育児法について他から咎められるのは今に始まったことではないが、ソーシャル・ディスタンシングをしていない人への非難が国民的娯楽のようになりつつある今、直接会って遊ぶなどソーシャルメディアでの見せしめに恰好の口実を与えているようなものだ。

「考えれば考えるほど、他人からどう思われるかが一番の重荷のような気がしています」とブルックリン在住の37歳の父親ネイトは言う。他の親から何度か「軽い誘い」を受けたが、2歳の娘を誰にも会わせていないと言う。「皆が頭がおかしくなりそうな中、たとえ善意からだとしても、子供たちを離しておくのは無理でしょう」と彼は言う。

狭いアパートに1人、または複数の幼い子供と閉じこもることで過剰なストレスがかかるとしても、この時期に隠れて会うのは、利点よりも危険の方が高い。長期にわたる交流の欠如で子供に悪影響が及ぶのでは、と親が心配になるのは当然理解出来るが、アルトマン医師はその必要はないと言う。「全て終わったとき、子供たちは家族と過ごした日々のことを思い出すでしょう。どれだけ愛情を感じたか、どれだけ一緒に楽しいことをしたか」と彼女は言う。「社会的隔絶ではなく、そういうことが子供たちの記憶に残るのです」

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Translated by Akiko Kato

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