目には見えない辛さを考える 理解が必要なうつ病の人への接し方

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音楽学校教師で産業カウンセラーの手島将彦が、世界の音楽業界を中心にメンタルヘルスや世の中への捉え方を一考する連載「世界の方が狂っている 〜アーティストを通して考える社会とメンタルヘルス〜」。第27回は、うつ病の人と接する際に大事なことを、産業カウンセラーの視点から考察する。

元でんぱ組.incのメンバーである最上もがさんが、うつ病であることを告白しました。徐々に日本でも、アーティストや芸能人たちがメンタルに関することを語るようになってきています。また、メンタルに関することだけでなく、政治に関わる話題にも、検察庁法改正案に反対の意を表明するアーティストや芸能人が多数現れるなど、これまで日本社会ではタブーとされていたことに変化の兆しが見えはじめています。

しかし、何かが変わろうとしている過渡期には、様々な誤解や偏見、単なる知識不足などから、軋轢や分断を生じてしまうことも多々あります。最上もがさんは「うつ病ってすごい理解されにくくて、傷が見えるわけじゃないし、入院するまででも僕はないから伝わらない。甘えてると思われるし、『あの時はできてたじゃん』っていうことができなくなって、笑えなくなっちゃって、人前に出るのもすごいしんどい時もあった」と語っています。この連載でも過去にうつ病や双極性障害について取り上げてきましたが、大事なことですので、再度この病に苦しんでいる人と接する際に知っておいて欲しいことを書いておきます。

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