ローリングストーン誌が選ぶ、史上最高のアカデミー受賞・ノミネート作品15選

史上最高のアカデミー受賞・ノミネート作品15選(Everett Collection (3))


13. 助演男優賞(1989年)

エドワード・ズウィック監督の『グローリー』(1989年)よりデンゼル・ワシントン(Photo by Photofest)

同部門へのノミネート:ダニ・アイエロ(ドゥ・ザ・ライト・シング)、ダン・エイクロイド(ドライビングMissデイジー)、マーロン・ブランド(白く乾いた季節)、マーティン・ランドー(ウディ・アレンの重罪と軽罪)、デンゼル・ワシントン(グローリー—受賞)

アイコニックな俳優としての道を歩みだしたデンゼル・ワシントンの初アカデミー賞助演男優賞(同作はワシントンの2回目のノミネート作品)。ダニ・アイエロやマーティン・ランドーといったある程度の年齢に達した俳優たちは、ニューヨークが生んだ最高の映画監督2人が手がけた最高傑作で見事な演技を披露した(ウディ・アレンについては、ご自由に補足説明を加えていただいて結構)。『サタデー・ナイト・ライブ』のベテラン、ダン・エイクロイドとスターから超大物へと転進を遂げたブランドへの称賛を加えれば、アカデミー史上もっとも多岐にわたる候補者リストの完成だ。

14.助演女優賞(1990年)

『グリフターズ/詐欺師たち』よりアネット・ベニング、1990年 ©Miramax/Courtesy Everett Collection(Everett Collection)

同部門へのノミネート:アネット・ベニング(グリフターズ/詐欺師たち)、ロレイン・ブラッコ(グッドフェローズ)、ダイアン・ラッド(ワイルド・アット・ハート)、ウーピー・ゴールドバーグ(ゴースト/ニューヨークの幻—受賞)、メアリー・マクドネル(ダンス・ウィズ・ウルブス)

ベニング扮する女詐欺師、ブラッコのマフィアの妻、ラッドの意地悪な魔女など、この年の助演女優賞候補は、トップクラスの「暗い裏通りでぜったい会いたくないキャラたち」のオンパレードだった。どの作品にも犯罪という共通のモチーフが登場するものの、作品の雰囲気は邪悪なものからシュールなものと幅広い。パトリック・スウェイジがのり移った霊媒師(!)としてゴールドバーグがキャリア屈指の演技を披露した一方、マクドネルは、なぜか高評価のケビン・コスナーの超大作『ダンス・ウィズ・ウルブス』という制約にも負けずに存在感を見せつけた(その時の苦い経験がSFドラマシリーズ『GALACTICA/ギャラクティカ』のローラ・ロズリン大統領として生きたのかもしれない)。

15.主演男優賞(2005年)

『カポーティ』よりボブ・バラバン、ブルース・グリーンウッド、フィリップ・シーモア・ホフマン、2005年 © Sony Pictures Classics/courtesy Everett Collection(Everett Collection)

同部門へのノミネート:フィリップ・シーモア・ホフマン(カポーティ—受賞)、テレンス・ハワード(ハッスル&フロウ)、ヒース・レジャー(ブロークバック・マウンテン)、ホアキン・フェニックス(ウォーク・ザ・ライン/君につづく道)、デビッド・ストラザーン(グッドナイト&グッドラック)

この年の主演男優賞の候補者リストを見ていると、もし……が生きていたらどうなっていただろう? と考えずにはいられない。ホフマンとレジャーはもうこの世にいないし、道は違えども、しばらくの間ハワードとフェニックスも同じ運命を歩んでいるように思った人もいるはずだ。この年は、ハワードとフェニックスが超一流の仕事を成し遂げた一方(ホフマンとフェニックスは、数年後の『ザ・マスター』でアカデミー賞ノミネートという高いハードルを越えるのだが)、デビッド・ストラザーンは、安定の演技力で実直な悩める一流芸術家を演じた。

Translated by Shoko Natori

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