クイーン、コロナ支援で「フレディ・マーキュリー追悼コンサート」配信を発表

伝説となった追悼コンサートには、クイーンのメンバーのもとに故デヴィッド・ボウイ、ロバート・プラント、アクセル・ローズをはじめとする多数アーティストが集結した。(Photo by Richard Young/Shutterstock)

新型コロナウイルス救済支援の一環として、クイーンは1992年に開催されたフレディ・マーキュリー追悼コンサートをYouTubeで配信することを発表した。

クイーンは、エイズへの理解を促すために開催した1992年のフレディ・マーキュリー追悼コンサートを、米現地時間5月15日にバンドの公式YouTubeチャンネルで配信することを発表した。配信を通じ、世界保健機関(WHO)と同機関の新型コロナウイルス救済支援の寄付を募る。

追悼コンサートは、午後2時(米東部標準時)/午前11時(米太平洋時間)/16日午前3時(日本時間)から配信開始となり、開始から48時間以内は閲覧可能。配信中は1ドルの寄付につき、YouTubeを擁するGoogleが行っている資金集めプログラム、Google/YouTube UN Foundationの一環として2ドルが上乗せされる。

フレディ・マーキュリー追悼コンサートは、マーキュリーがエイズに伴う気管支肺炎によってこの世を去った数カ月後、1992年4月20日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催された。遺されたバンドメンバーのブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンはクイーンの数々の名曲を演奏しただけでなく、故デヴィッド・ボウイ、ロバート・プラント、ロジャー・ダルトリー、トニー・アイオミ、ジェームス・ヘットフィールド、シール、ジョージ・マイケル、エルトン・ジョン、アクセル・ローズ、ライザ・ミネリといったアーティストが共演を果たした。さらには、メタリカ、U2、デフ・レパード、ガンズ・アンド・ローゼズ、スパイナル・タップなどが単独アクトを披露した。



追悼コンサートの収益をもとにメンバーはエイズと闘うチャリティ団体、マーキュリー・フェニックス・トラスト(MPT)を設立。MPTは、いまも続くエイズとの闘いを支援する57カ国のさまざまなプロジェクトに約2000万ドル(約21億円)以上もの金額を寄付してきた。

新型コロナウイルスの感染拡大によってクイーン+アダム・ランバートはザ・ラプソディ・ツアーを2021年に延期せざるを得なくなったものの、バンドは精力的に活動を続けている。4月末、自主隔離中の各メンバーはWHOのCOVID-19連帯対応基金を支援するために「We Are the Champions/伝説のチャンピオン」をリメイクし、リモート版「You Are the Champions」をリリースした。

・クイーン+アダム・ランバード、インスタで「You Are the Champions」披露

Translated by Shoko Natori

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