パフ・ダディ、名プロデューサーを追悼「彼のいない人生なんて想像できない」

ショーン・コムズ(Photo by RMV/Shutterstock)

米レコード会社アップタウン・レコーズの創始者で音楽プロデューサーのアンドレ・ハレルが、現地時間の5月7日に心臓疾患で亡くなった。59歳だった。

この訃報を受けて、ラッパーのパフ・ダディことショーン・コムズはInstagramで「正直、まだ信じられない。これが現実だって飲み込むまでは時間がかかった。今だってよくわかってないよ。彼が僕を信じてくれたみたいに、ファンの皆にとっても君を愛したり、信じたりしてくれる誰かが君たちの人生にもいることを祈る。本当に残念だよ。彼のいない人生なんて想像もつかない」というメッセージを投稿した。また、ハレルの息子のジャンニや、従兄弟のオニール・マクナイトへ哀悼の言葉を贈り、最後には「LOVE YOU FOREVER DRE!!!!!!!!!!」と付け加えた。

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ハレルは、1980年代のヒップホップ・デュオ「ジキル&ハイド」の一人として音楽の世界へと入った。自身のレーベルであるアップタウン・レコーズを立ち上げる前は、デフ・ジャム・レコードのラッセル・シモンズの下で活動、アップタウン・レコーズではヘヴィ・ディー・アンド・ザ・ボーイズ、ジョデシィやメアリー・J. ブライジなど数々のヒップホップ・アーティストのキャリアの立ち上げに関わった。

コムズは1990年代にA&Rの業務を始める前、アップタウン・レコーズのインターンとして働いていた。1993年にレーベルを解雇されると、ラッパー兼プロデューサーとしてレコードレーベルのバッド・ボーイを立ち上げ、その20年後にハレルを自身のリヴォルト・ミュージック・ネットワークの副社長として雇った。

また、コムズはInstagramにて、今年1月のレコーディング・アカデミー恒例のプレ・グラミー・ガラでのインダストリー・アイコン賞受賞の際のスピーチの裏側を記録した映像を投稿した。彼はその映像で、「アンドレが私の兄でいてくれたこと、私を信じてくれていたことに大きな感謝をしたい。ドレ、君がチャンスをくれたから僕は今ここに立つことができてるんだ。君のおかげなんだ。僕は君のことを兄と呼んだけど、今夜は本当のことを言おうと思う。僕の親父は僕は2歳半の時に死んだって言ったよな。アンドレ、君は今まで30年間、僕の親父みたいなものだった」と語っていた。

Translated by Kohei Ebina

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