UFO映像公開は「僕たちが真実を突き詰めたから」、パンク界の研究第一人者が明かす

トム・デロング(Photo by Emma McIntyre/Getty Images)

4月28日、米国防総省は「未確認航空現象」を写した動画を新たに3本公開した。

海軍のパイロットが2004年と2015年に撮影したこれらの動画には「空中を横切る物体、そのうち1つは風に逆らって回転しており、パイロットの驚き混乱している様子」が収められている、とニューヨーク・タイムズ紙が報じたが、同紙は2017年に2本の動画を既に公開している。2018年にはパンクバンド、blink-182の初代ギター/ヴォーカル、トム・デロングが共同設立した、未確認航空現象を研究している企業トゥー・ザ・スターズ・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・サイエンスが、2015年に東海岸沖で撮影された3本目の動画を公開した。海軍は2019年にこれらの動画は本物だと認めたが、それでも信じられない人々のために「大衆の誤解を解く」という目的で国防総省は正式に動画を公開し、誰でもダウンロードできるようにした。

我々が目にしているものについて、国防総省はそれ以上言及していないが、政府が正式に認めたという事実は、音楽、書籍、映像、そしてUFO研究の「トランスメディア」体験を提供するトゥー・ザ・スターズの発展に時間を割くため、2015年にバンドを離れたときから始まった長い旅路のクライマックスだと、デロングは見ている。現在デロングは元諜報機関高官らと共に未確認航空現象の解明に励んでおり、2017年には国防総省の謎のUFOプロジェクトを明るみに出すことに貢献した。

「すごいよ」とデロング。自分たちの調査活動が政府の声明発表に繋がったと感じている。「こんなことを達成出来たなんて信じられない。これからもまだまだ出てくるよ。みんな準備しておいた方が良い」。ヒストリーチャンネルでの番組『Unidentified』の第2シーズンへの準備が進む中、我々はデロングにUFO映像、自宅待機中の生活、そしてblink-182への復帰の可能性について訊いた。

ー政府が正式に動画を公開したときはどう思いましたか?

まず驚いたのは海軍が映像も、写っているものも、UFOもみんな本物だって認めたのに、どれだけ多くの人がそれを見ていなかったかだね。1年前の出来事なのに。その前にはニューヨーク・タイムズ紙がUFOは本物で国防総省が研究してたって暴露してたから、海軍よりも当然さらに上の国防総省から今これが出て来るのは面白いね。世の中にどれだけ多くのニュースと人がいて、僕たちがしなくちゃいけないことがまだどれほどあるかわかったよ。

予想はしてなかったけど、国防総省の内部リークについては少し知っているよ。嘘はつけないし、何かをしているのを僕らが突き止めたから、認めざるを得なくなったってわけさ。僕たちの代わりに働いてくれるんだ。「トムとその連中共にここまで迫られたらもう話すしかない」みたいな感じ。僕たちが世界について知っていることを大きく変えることになるだろうから、誰もが注目すべきことだと思う。

Translated by Mika Uchibori

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