SKY-HIインタビュー「思慮深く前向き、気楽にネガティブ」

SKY-HI(Courtesy of avex entertainment)



セカオワFukaseから提案された「the days」のマイクリレー

―「the days」に関してもお伺いしたいのですが、あのマイクリレーはもともとFukaseくんからの提案だったそうですね。

SKY-HI:そうです。さっきも言ったけど、集団意識みたいなものにはちょっと抵抗があるから、自分発信だったらマイクリレーは提案してないかな。でも、それをやりたいっていう人に協力することには前向きって感じ。Fukaseくんとは「いつか一緒に何かやりたいね」って言いつつ、結局やんないまま終わるパターンだったから(笑)、こういうタイミングで一緒にやれたのはすげえよかったし。トラックの段階で、「こういう流れになったら面白いね」みたいなことを話すのも楽しくて……キュレーターみたいな役目っていうか。

―トラックやリリックに関しても結構やりとりしたんですか?

SKY-HI:やっぱり「大丈夫」とか「ひとつになろう」みたいな方向じゃない方がいいなって。セカオワっぽくないとやる意味がないとも思ったけど、そもそもセカオワって安易に明るくはないじゃないですか? Fukaseくんとか源さんが好きなのって、前向きな言葉が安易じゃないところなんですよね。思慮深く前向きでいたいし、気楽にネガティブでいたいんですよ。そういう人の方が信頼できるかなあ。

―その両側面が必ずあるっていうのは、SKY-HIの表現もそうだと思いますしね。

SKY-HI:だから、安易に前向きなメッセージは込めたくなかったけど、新型コロナの騒動に全く触れないのもおかしいから、そこで「ordinary days」っていうテーマが決まって。それも「戻りたい」とかではなく、ただ「以前の生活について歌う」っていうだけの縛り。以前の生活を美しいものとして書いてもいいし、そうじゃなくてもいい。それくらいのバッファはもらって作ったかな。

―そうすれば集団意識みたいなものも薄くなりますしね。

SKY-HI:実際Fukaseくんは以前の生活がよかったとも悪かったとも言ってないですしね。でも、あんなナチュラルに「オーロラ」ってワードが出てくるのすごくないですか? 〈ロマンチックのカケラもないようなビジネスロマンチスト〉とかも、「セカオワのボーカルが言うのすげぇな」って思いながら(笑)。で、じゃあ自分はよりリアルに捉えて書こうと思って、次のちゃんみなまで行った時点で、3人中2人が元の日常を特に明るいものとして書いてなかったから、「これ大丈夫かな?」って思ったけど、AK-69くんならって思ったら……バッチリでしたね。

―現在は7人目のTHE ORAL CIGARETTESの山中(拓也)さんまで繋がりましたが(取材は4月28日)、やはりインパクトがデカいのは般若さんかなと(笑)。

SKY-HI:もともとみんなに動画を撮ってもらう予定じゃなかったんですよ。カロリー高くなっちゃうから。でも、ちゃんみなもAK-69くんも動画撮ってくれて、般若さんに「動画ってマスト?」って聞かれたから、「マストじゃないですけど、流れ的に動画じゃないとって感じになっちゃってますかね」みたいに返したら、「あえて静止画で行くわ」って(笑)。


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―リリックも含めて最高です(笑)。山中さんは04 Limited SazabysのGENさんに渡していて、ラッパーからバンドマンの流れになっているのも面白いですよね。

SKY-HI:気楽になるといいなあ。比較的いろんな人たちと音楽をやらせてもらってきて、それこそ去年はオーラルのステージに立たせてもらったし、あっくん(金子ノブアキ)、MIYAVIさん、いろんな人と音楽やらせてもらってますけど、やってもやっても、リスナーの人からすると「コラボもの」みたいな見え方になっちゃうっていうか。世界どこでも、音楽やってるならフィーチャリングなんてスタンダードになってから20年くらい経ってるのに。

―日本だとまだ「ロックとヒップホップのコラボ」みたいな、ちょっと肩ひじ張った感じになりがちかもですね。そういう意味でも、このマイクリレーはいいなって。

SKY-HI:歌つなぎほどラフではなく、ちゃんと腕に覚えのある人が、その都度できる自分のベストを同じビートの上で表明していくっていうか。だから、ユナイトに見えるけど、バトルにも近いじゃないですか? そういうのも非常によかったですね。

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