『攻殻機動隊』が世界・アニメ・サブカルチャーに与えた影響とは?

このタイミングで『攻殻S.A.C.』の世界設定と登場人物たちの紹介をざっくりと。時は西暦2030年。人間が脳神経からインターネットに直接接続できるようになる電脳化や、義手や義足の技術を発展させた全身義体化(サイボーグ化)が可能となった世界。これにより、人間は食事を摂らずとも生命維持が可能となり、他者との直接電脳での会話やデータのやり取りも日常化。今現在、現実世界を苦しめている新型コロナウィルスもきっと無効化できるだろう。そんな人類が追い求めてきた理想郷を現実化した世界。しかし、進化を遂げ過ぎたハイテクノロジー社会ゆえの犯罪がある。電脳化するということは、我々が日常的に使用しているパソコンがハッキングやコンピューターウィルスで破壊されるリスクを伴っているように、それらによって重要な記憶を盗まれたり、他者に人格をコントロールされたり、視界に入ってくる情報を差し替えられたり、脳死させられてしまうことだって有り得る。また、そんな世界を転覆させようとするテロも起きるし、これらのシステムを悪用した汚職事件も起きる。価値観が多様化/複雑化した分、犯罪も多様化/複雑化してしまった未来。

そんな超難解な事件を超人的な思考と技術で解決する、内務省・首相直属の防諜機関・攻性組織(非公開組織)が公安9課。そのメンバーは、「犯罪に対して常に攻性であること」を信念とする創設者/課長の荒巻大輔、特A級のハッカー及び義体使いである少佐こと草薙素子、そんな素子のパートナー的存在でもある元レンジャーのバトー、元警視庁捜査一課の刑事で捜査能力に長けるトグサ、素子ら実働部隊を電脳捜査で支える要・イシカワ、どんな状況下でも獲物を狙い打つ凄腕スナイパーのサイトー、爆発物のスペシャリスト・ボーマ、聞き込みや張り込みのプロフェッショナル・パズ。そして、公安9課の面々を時に戦闘兵器として、時に癒し系キャラとして支え続けるAI思考戦車のタチコマたち。なお、最新作では、タチコマのメンテナンス等を担当する江崎プリン、傭兵のスタンダードといった新キャラクターも登場する。

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