オンライン上で活動するセックスワーカーの悩み

Photo by Robyn Beck/AFP/Getty Images



不安を拭い、慰める心遣い

料金設定はしていません。CashAppやVenmoなどの決済システムでチップや心付けを送金していただいたり、私のウィッシュリストから贈り物を購入していただいています。新型コロナウイルスの前は服や靴などの職場で身に着けるものでしたが、今は空気清浄機や清掃用品ですね。Kohl’sや近所の食料品店のギフトカードというときもあります。いわゆる生活必需品です。4桁の報酬を払ってくださった方もいました。メールのやり取りを含む1カ月間の契約を結んだからですが、今のところそれが最高額ですね。

どこも同じだと思いますが、この業界も人があぶれています――今は失業したセックスワーカーが大勢いて、触れることも出来ないので、自分を差別化したり、人との繋がり方を模索するのは大変です。会話を通して相手がどんな話を聞きたいか、どんな助けを求めているかを探らなければなりません。たいていはお酒やワインなどを飲んで、おしゃべりするだけです。食事中なら、何を作ったのかと尋ねます。相手がデリバリーやPostmateを希望したら、同じものを注文して一緒にディナーしている気分になります。

何度か(お客さんと一緒に)コロナの話もしました。腫物に触るような話題ですよね。でも同時に、相手がそのことを考えずに済むように、そういう話題が持ち上がったら直ぐに話題を変えるようにしています。気を紛らわせる方法や、健康的でいる方法、元気になれる方法など、もっと明るい話題で心を満たしてあげられるように。仕事がどれだけ大変か、なのに残業代が出ない、という話を彼らはします。ニューヨークでライフラインに携わる仕事をしている方が1人いて、すごく怯えていました。私もできるだけ慰めようと、大丈夫、仕事に集中しましょう、恐怖にあまり気を取られないで、と伝えています。

コロナの影響で収入は激減しました。この先数カ月は計画的に、賢くお金を使っていくしかありません。最終的には、CARES法[コロナウイルスに伴う経済救済法]の自営業枠に申請出来るようになるんじゃないでしょうか。中小企業枠からは漏れてしまっていますが、私の知る限りでは失業保険には申請出来るはずです。合法セックスワーカーとしてかなりの額の税金を払っていますし、この10年間相当の額を収めて来ましたから、何らかの見返りは得られてしかるべきだと思います。

10年間、今の職場以外で働いたことがないので、未経験の私が他の場所で働くのは大変でしょう。私たちのような人々も喜んで雇ってくれるようになってくれれば良いんですが、どうでしょうね。外に働きに出て、スーパーとかで働くことも考えましたが、外に出て感染して、子供の待つ家に帰るのは怖いです。それに家に娘を残すのもあまり気乗りがしませんし、スーパーの給料ではベビーシッターを雇う余裕もありません。なので今は様子見の状態です。

Translated by Akiko Kato

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