ビートルズとストーンズはどちらが上? ポールとミックが語る「ライバル」への見解

2. ミック・ジャガーの反論

ミック・ジャガーとキース・リチャーズは先週Apple Musicのゼイン・ロウの番組に出演して、ローリング・ストーンズのニューシングル「Living in a Ghost Tone」の宣伝をしたのだが、この時、彼らはポール・マッカートニーの最近の発言「ストーンズよりもビートルズの方が良かった」に反論する機会も得たのであった。



ポールは最近、「(ストーンズの)ルーツがブルースだ。だから彼らが作る楽曲にはブルースが必ず関連する。一方、私たちは彼らよりも若干多くの影響を受けていた。たくさんの違いがあるし、私はストーンズが大好きだよ。でも君の意見には賛成だ。ビートルズの方が良かったよ」と、ハワード・スターンを相手に語った

この60年近く前の友好的なライバル関係の話が出ると、ミックは声を出して笑って、「これって笑っちゃうね。彼は本当に優しい男だ。俺たちの間に競争なんて一切なかったのは明らかさ」と言った。

しかし、ミックは自分が思う両バンドの大きな違いについては詳しく語った。「ストーンズはどの年代も、どの国でも、巨大なコンサート・バンドだ。ビートルズはアリーナ・ツアーを一度もやっていないし、彼らがマディソン・スクエア・ガーデンで公演したときのサウンドシステムは(今と比べたら)まともじゃなかった。彼らは本物のツアービジネスが生まれる前に解散したんだよ」とジャガー。

そして続けた。「俺たちは70年代にはスタジアム公演をやっていたし、今でも続けている。この2つのバンドの一番の違いはこれだよ。片方のバンドはものすごい幸運を持っていて今でもスタジアムでプレイしているが、もう一つのバンドはもう存在しない」と。『サタニック・マジェスティーズ』がストーンズの『サージェント・ペパーズ』だったとするマッカトニーの発言についてはコメントしていない。

ストーンズは“ノー・フィルター”ツアーの2度目の北米ツアーをこの夏に開催する予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックで無期限延期を決めた。しかし、最近行われたイベント「One World: Together At Home」に出演して「無情の世界」を演奏し、2012年以来約8年ぶりのニューシングル「Living in a Ghost Town」をリリースしている。

Translated by Miki Nakayama

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