強い意志を持つことは決して簡単ではない 誰かを犠牲にし得る同調圧力

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音楽学校教師で産業カウンセラーの手島将彦が、世界の音楽業界を中心にメンタルヘルスや世の中への捉え方を一考する連載「世界の方が狂っている 〜アーティストを通して考える社会とメンタルヘルス〜」。第23回は同調圧力をテーマに、産業カウンセラーの視点から考察する。

人は社会生活の中で「同調圧力」を感じることがありますが、その圧力の苦しさや、それから逃れることを歌った曲もあります。例えばSKY-HIさんの「何様 feat. ぼくのりりっくのぼうよみ」では「膨張する同調圧力」と歌われていて、SKY-HIさんは「こうあるべきだ、こうするべきだ、皆そうなんだから、という呪いを壊して、自由に楽しく生きれる人が増えるといいなぁと思っていました」「この時代に必要な曲が出来た気がしてます」とコメントしています。また、イースタンユースは「同調回路」という曲で「俺は同調しない!」と同調圧力を拒絶しています。一方でamazarashiの「メーデーメーデー」では、電車に投身自殺した男が、「同調圧力の下で鎖に繋がれた飼い犬だと気付いた」のではなかったかと、痛烈かつ痛ましい想像をしています。


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