赤西仁が語るデビューから現在まで「暗闇の中をアドレナリンでくぐり抜けてきた」

赤西仁(Courtesy of Go Good Records)



芸能界的な世界との距離感

―独立して自分のレーベルで5年も活動してますし、理想のDIYアーティストとも言えますよね。ベストアルバムには「ALONE」という新曲も入ってますけど、赤西さんって「独り」のイメージが僕の中では強くて。いわゆる芸能界的な世界とは距離を置きつつ、自分の世界を追求してきた。それって意識的にやってることなんですか?

意識的にもそうですし、流れ的にもそうかな。TVの音楽番組のオファーももし来たら考えちゃいますね。TVって編集に口が出せないから好きじゃないんです。今は全部自分でクリエイティブに口出せるものしかやってなくて。その話ができないと難しいかもしれない。

―ああ。

無意識的にそうしてるだけかもしれないですけどね。今ふと思ったので。

―自分の目の届く範囲のことをやりたいというか。

でも、それがやっぱり世の中に出ていくところにつながっていくだろうし、だからこそ自分がわかる範囲でなるべく物事を進めていきたいかなって。

―そういう意味ではソロデビューしたタイミングや独立したタイミングもよかったですよね。今はYouTubeもあるしTwitterもあるし、サブスクリプションもある。自分から発信できる環境があるわけで。

そうですね。いろいろと運がいいと思います。独立するタイミングもあの時がベストだったかもしれない。あのタイミングより早かったり遅かったりしたらまた形は違っていただろうし。時代の流れや経済の動きとか、なんとなくアンテナは張ってる方だと思うんです。5年前はみんな信じなかったけど、こういう状況になることを予想してたんですよ。何年か前から、芸能界のあり方とかも変わっていくだろうって。だから独立したっていうのもあるんですけど。二番煎じになるより一番最初にやりたかったっていうのはありましたね。

―ちなみに、2010年代を象徴するアーティストの一人と言えばビリー・アイリッシュですけど、赤西さんはビリー好きですか?

ビリー・アイリッシュはファンというわけじゃないですけど、あの曲(「bad guy」)はいいと思いますし、彼女の在り方が好きですね。というのは、彼女はもともとジャスティン・ビーバーの熱狂的ファン、言ったらオタクじゃないですか。オタクの人が自分の才能で有名になって、ジャスティン・ビーバーとコラボするっていう、その世界が素晴らしいなと思うんです。



―たしかに。

素敵ですよね。日本でもこういうのがあったらいいのに、とか。あ、別に俺のファンにプレッシャーを与えてるわけではなくて(笑)。

―(笑)わからないですよ。もう10年やってきてるわけですし、赤西さんのファンの中からポップスターになる人が出てくる可能性もゼロではない。

そうそう。それは自分の新しい夢の一つかもしれない。

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