赤西仁が語るデビューから現在まで「暗闇の中をアドレナリンでくぐり抜けてきた」

「昔の曲をあらためて聴くとシンプルに“若いな”って思います(笑)」

ー今回のベストアルバムは独立前の曲も新たに録り直してるんですよね。昔の曲を歌い直してみてどうでしたか?

昔の曲をあらためて聴くとシンプルに“若いな”って思います(笑)。その若さはその時にしか出せないものだし、それはそれでいいんですけどね。今回、そんなオリジナルになるべく忠実にやろうと思いつつ、その一方でアレンジもトラックも替えたのでレコーディングは難しかったです。ただ、サウンドは良質なものになっているので、今の自分にしか出せないノリが出てるんじゃないかなと。



ーファンが求める赤西の魅力が「YOUR BEST」に詰まっているとしたら、「MY BEST」は等身大の姿が投影されている印象で、それがすごく面白かったです。

なんとなく予想はついてたんですけど、「We’ll Be Alrigh」とか「But I Miss You」とか、「この曲がこんな上位に入ってくるんだ」っていう発見がありました。結果的に「YOUR BEST」は日本語曲が多めで「MY  BEST」は英語曲が多めになったんですけど、英語曲の「Aphrodisiac」は本当は「YOUR BEST」に入る予定だったんですよ。アンケートでもかなり上位に入っていたので。でもバランスを見て「MY BEST」に収録しました。

―日本語歌詞の繊細な歌いまわしとヴォーカリゼーションで聴かせる曲が多い「YOUR BEST」。英語歌詞の洗練されたトラックの曲が多い「MY BEST」。この10年間、赤西仁が作り上げてきたアーバン・ポップの世界が楽しめる一枚だなと思いました。

ありがとうございます。

ーベストアルバムの初回限定盤Bには昨年フィルムコンサートで上映されたドキュメンタリーシネマ『JIN AKANISHI 5th Anniversary Our Years Film』が収録されますが、あの中で赤西さんは「自分がもはやアーティストなのかどうか分からないけど……」って話してましたよね。曲作りの現場、ライブの照明への指示出し、振り入れの様子とか、アーティストでありながらプロデューサー的なこともガンガンやっていて驚きました。



音楽って生活の一部じゃないですか。無くなったら世界が終わるだろうぐらいの存在だと思うんです。それくらい当たり前のこととして自分の身近にあって活動してるということと、あとはライブですかね。ライブが好きなんですよ。自分で曲やライブを制作することが好きなのかもしれない。音楽を通して歌詞で伝えたいことって、毎回あるわけではなくて。今は自分がカッコいいと思うものを作って、ファンの人たちが自慢できるような作品を生み出したいです。僕の音楽を聴いてることで、ファンの人たちにもいい影響を与えられたらいいなって。

・赤西仁の最新アーティスト写真

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