不況に伴うメンタルへの影響 誰もが助けを求められる社会の必要性

COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大による景気への悪影響は確実に起きると思われます。それは、確実に私たちのメンタルにも影響を与え、最悪の場合は自殺者を増やしてしまうかもしれません。なんとしてもそれは防がなければなりません。この連載の第1回目も参考にしていただきたいのですが、ここではあらためて「ゲートキーパー」という言葉を紹介したいと思います。

ゲートキーパー(Gatekeeper)とは「門番」という意味ですが、自殺対策においては「地域や職場、教育、その他様々な分野において、身近な人の自殺のサインに気づき、その人の話を受け止め、必要に応じて専門相談機関につなぐなどの役割が期待される人」のことです。キーワードは「気づき、受け止め、つなぐ」です。東京都福祉保健局のホームページでは、以下のような自殺のサインについて紹介しています。

・感情が不安定になる。突然、涙ぐんだり、落ち着かなくなり、不機嫌で、怒りやイライラを爆発させる。
・これまでの抑うつ的な態度とはうって変わって、不自然なほど明るく振る舞う。
・性格が急に変わったように見える。
・投げやりな態度が目立つ。
・身なりに構わなくなる。
・仕事の業績が急に落ちる。職場を休みがちになる。

これらのサインに気がついたら、その人に声をかけてください。やっとの思いで相談しようと決意した方もいますので、丁寧に傾聴してください。そして専門の相談機関に繋ぎ、継続的に支援していきます。

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