不況に伴うメンタルへの影響 誰もが助けを求められる社会の必要性

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音楽学校教師で産業カウンセラーの手島将彦が、世界の音楽業界を中心にメンタルヘルスや世の中への捉え方を一考する連載「世界の方が狂っている 〜アーティストを通して考える社会とメンタルヘルス〜」。第22回は景気の動向にも左右されうる自殺をテーマに、産業カウンセラーの視点から考察する。

杏さんが、加川良さん原曲の「教訓1」を歌う動画をアップし話題になりました。その歌詞には「命はひとつ 人生は1回 だから 命を すてないようにネ」と歌われています。この連載の第1回は「もし『死にたい』と打ち明けられたらー最も悲劇的な"自殺"について考える」と、自殺をテーマにしたものでした。自殺の増減は景気の動向とも密接な関係があります。

自殺者が急増した最初のピークは 1957年の「なべ底不況」と重なります。そして岩戸景気の到来とともに減少していきます。1973年のオイルショック以降10年を超える不況が続き、自殺者増の2回目のピークがこの不況の後半に発生しています。その後、1987年から1991年のバブル景気の時代に自殺者は減少しますが、バブル崩壊後、1998年には金融危機も重なり自殺者が急増して3万人を超え、2007年にはリーマンショックも起き、2011年まで14年連続で3万人を超え続けてしまいます。現在では、自殺者の総数は減少したものの、10代前半の自殺率は100年振りの高水準になってしまっています。

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