社会に蔓延する、人々の思考と感情を奪いかねないダブルバインド

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音楽学校教師で産業カウンセラーの手島将彦が、世界の音楽業界を中心にメンタルヘルスや世の中への捉え方を一考する連載「世界の方が狂っている 〜アーティストを通して考える社会とメンタルヘルス〜」。第21回はダブルバインド(二重拘束)をテーマに、産業カウンセラーの視点から考察する。

アメリカの文化人類学・精神医学の研究者であるグレゴリー・ベイトソンが提唱した「ダブルバインド」という理論があります。これは、日本語で言うならば「二重拘束」というものですが、2人あるいはそれ以上の人間の関係において生じ、繰り返される経験で、最初に否定的な命令が出され、その後、より抽象的なレベルでその最初の命令と矛盾し衝突する否定的な命令が出され、しかもそこから逃れることができない命令が存在する、状態のことです。

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