松隈ケンタ、Buzz72+再始動を語る「BiSHをはじめ、いろんなことが過去と現在で繋がってる」

13年ぶりに再始動したBuzz72+

BiSHなどの楽曲プロデュースも行う松隈ケンタ(Gt.)が率いるBuzz72+が、13年ぶりに再結成を果たした。福岡県で結成し、2002年にメジャーデビュー。2007年に井上マサハル(Vo.)の脱退を以て活動を休止し、事実上の解散状態になっていた。そして13年の時を経た今年2020年、映画『ボヘミアン・ラプソディ』に感銘を受けた松隈の呼びかけによってオリジナルメンバーで再結成することがアナウンス。4月8日にはミニアルバム『13』もリリースし、本格的に活動を再開した。彼らが生まれた当時の福岡の音楽シーンと、長い時間を経て、より自然体でバンドを楽しめるようになった彼らの現在について、松隈と井上にインタビューを行なった。

―Buzz72+はどのようにして結成されたんでしょう?

松隈ケンタ(以下、松隈):2000年に僕とドラムの轟(タカシ)がBuzz72+の原型を始めて、途中からハル(井上マサハル)とベースのノリ(北島ノリヒロ)が加入する形で始まりました。それまで色々なボーカルとやってきた中で、曲を表現して歌えるボーカルが必要だなって感じていて。よく一緒に対バンして仲の良かったハルが当時の福岡で最強だなと思って、彼を誘いましたね。

―松隈さんは元々Buzz72+をどういうバンドにしたかったんですか?

松隈:昔から一貫してJ-POPをやりたかったんですよ。最初に憧れたのはZIGGYで、JUDY AND MARYやTHE YELLOW MONKEY、GLAYも聴いていました。あとは当時cuneというバンドが特に俺たちの目指すところにしっくりきましたね。最近はマニアックなことをしたい若いバンドが多い気がするんですが、彼らはポップスを大事にしているロックバンド、王道のJ-POPをロックでやっている感覚があったんです。

井上マサハル(以下、井上):松隈の作ろうとする音楽ってコアなところにはいかない、かっこよさよりも良い曲にするためのアレンジを重視している気がします。松隈の音楽性には常にそういう想いがあったような気がしますね。

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