松隈ケンタ、Buzz72+再始動を語る「BiSHをはじめ、いろんなことが過去と現在で繋がってる」

―Buzz72+は2002年に福岡で結成されましたが、当時はGOING STEADYなど清純パンクのジャンルが盛り上がっていた時期でした。当時の福岡はどんなバンドシーンだったんでしょう?

松隈:福岡って面白いんですよ。インディーズバンドの中でもちゃんと売れている人がライブをしに来る場所で。東京に来てから思ったのは、バンドが多すぎてどれが売れているのかよく分からないんです。その点、福岡に来れるバンドってだいぶ頑張っているんですよ。名前は有名でも福岡で全く集客がない人もいるし、名前は売れていないけど集客のあるバンドもいて、そこがハッキリ見える。

―シーンの音楽性としてはどうでしたか?

松隈:ジャンルで分かれていないんです。俺たち下北沢系、BUMP OF CHICKENみたいなもんだと真面目に思っていたくらいで(笑)。東京に来たら福岡っぽいねって言われて驚きました。九州はジャンルが雑多に混ざっていて、当時はメロコア・ヴィジュアル系・その他くらいの分類でした。ライブハウスもそんなに種類がないので、ある会場でヴィジュアル系のイベントがあったら、翌日にメロコア系のイベントがあったりもしましたね。

井上:僕も松隈と出会う前にSIAM SHADEみたいなバンドをやっていましたしね。ヴィジュアル系とメロコアが一緒のイベントに出ていたので、割と交流はありました。地域性とか県民性でもない、もっと狭い範囲で音楽ジャンルを超えて混ざり合っているのを感じましたね。

松隈:今考えたら異常ですよ。僕らはフラワーカンパニーズとも対バンするし、ツアーで来たELLEGARDENやACIDMANともやる。dust boxとかLAST ALLIANCEもいた。だからこそ幅が広かった。ジャンルレスでたくさん吸収できたことと、めんたいロックのレジェンド達とも対バンをして、我々のジャンルは出来上がってきたんですよ。

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