元ジェネシスのスティーヴ・ハケット、「自宅ライブ」でプログレ期の名曲を披露

『Seconds Out』はハケットがジェネシスに参加した最後のアルバムだ。彼はソロ活動に専念するため、同作のミックス中にグループを脱退した。1982年のピーター・ガブリエルとの一回限りの再結成ギグ以来、ハケットは彼らとは一切共演していない。フィル・コリンズ、マイク・ラザフォード、トニー・バンクスの3人は、2007年の再結成ツアーを最後に活動休止していたが、最近になって11月16日のダブリン公演から始まるヨーロッパツアーの日程を発表している。

彼らのセットの大半は、ハケットが脱退した後に録音されたアルバムの曲を演奏しているため、ハケットを今のジェネシスに参加させるのはあまり意味がないのだろう。彼はこの状況について常に理解を示しており、今回の再結成が発表された際にも「ジェネシスのファンにとって素晴らしいニュースだ! フィル、マイク、トニーが80年代を優先している間、私のショーで『Seconds Out』を含む70年代のクラシックを祝福する」とコメントしている。

ピーター・ガブリエルは37年間、ジェネシスの曲をコンサートでフル演奏しておらず、ハケットはバンドメンバーのなかで唯一、プログレ時代の曲をライブで演奏し続けていることになる。ハケットは昨年、「人々が当時の曲を聴きたいと望むなら、その機会を拒んだりしないよ」とローリングストーン誌に語っている。「それは賢明なことだと思う......人々はあの頃の曲を聴きたがっているんだ。アイコニックな曲の数々をね。自分を象徴する曲をやらないなんて、そんなのナンセンスだよ」





Translated by Rolling Stone Japan

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