米・白人至上主義の過激派、コロナウイルスを使用しバイオテロを画策

白人至上主義者の集会に参加したKKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー(米国インディアナ州マディソン 2019年8月31日)(Photo by Anadolu Agency via Getty Images)

米・白人至上主義を掲げる過激派が、ウイルス感染者の「唾液」を治安当局や「非白人」への攻撃に使おうと画策しているという。

白人至上主義者らは暗号化されたメッセージをやり取りできるアプリTelegram上で、コロナウイルスを使った治安当局や「非白人」への攻撃を企んでいる、とYahooニュースが伝えた。

連邦捜査当局は毎週発表しているインテリジェンス報告書の中で、当局がネオナチによるTelegram上でのやり取りを監視していることを明らかにした。ネオナチのメンバーらは、コロナウイルス感染者の唾液をボトルに詰めて噴霧するような武器の製造を画策しているという。

「暴力的な過激派組織メンバーの間では、バイオテロの話題が盛んにやり取りされている。白人至上主義を掲げる過激派らは最近、コロナウイルスに感染したメンバーはウイルス拡散が“責務”である、と発言している」と、米国土安全保障省傘下の連邦防護局がインテリジェンス報告書の中で明らかにした。

またYahooニュースが引用した資料の中には、ネオナチは「治安当局やマイノリティー集団を攻撃対象とすることを検討している。中には公共の場での襲撃を示唆する発言もある」といった記述も見られる。

2020年2月17日〜24日の1週間をカバーした当局による報告書ではさらに、白人至上主義を掲げる過激派が「地元FBI事務所のドアノブにウイルス感染者の唾液を塗りつけたり、エレベーターのボタンに感染者が唾を吐きかけたり、コロナウイルスを“非白人の居住地域”へ拡散させるといった作戦を練っていた」事実も明らかになった。

同報告書によると、これらの会話はTelegramアプリ内の「包囲攻撃作戦」チャンネルで交わされていたという。社会の混乱を狙う「人種テロの推進」を掲げたコミュニティだ。

Translated by Smokva Tokyo

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