「コロナ危機」に苦しむミュージシャンを支援する9つの方法

コロナウイルス危機のさなか、インディーズアーティストを元気づけるためにファンができること(Photo by Valentin Flauraud/EPA/Shutterstock)


7. 大好きなバンドやミュージシャンを声高に宣伝する

今は自由に使えるお金があまりない、という人でも、大好きなアーティストを支える方法はある。「私たちの名前を広めてください」と、シンガーソングライターのホイットニー・ローズは言う。「私たちの楽曲をラジオ局にリクエストしてください。ソーシャルメディアで私たちを応援してください」。クラウドファンディングの場合と同じように、ソーシャルメディアでの露出は効果てきめんだ。「実際に寄付するときは、口コミで宣伝してほしい」とハマーも言う。「この先数カ月は誰しもコンピューターと向き合うだろうから、音楽や支援策をシェアし続けてくれ」


8. 地元のライブハウスやそこの従業員の現状を探ってみる

最終的に全国のライブハウスが営業を再開した暁には、ツアーミュージシャンたちの頼みの綱となるのは全米中のインディ系ライブハウスやクラブだ。「自分のことよりも、サービス業の人たちが心配だ」と言うのは、シンガーソングライターのジェームズ・マクマートリー。「僕らは資本主義でも構わないさ。でも、サービス業の人たちは自宅では仕事ができない……彼らに必要なのは社会主義。これに尽きる」。インディーズレーベルPacific RecordsのCEO、ブライアン・ウィトキン氏は最近発表した声明の中で、アーティストのグッズに加えて「地元のお気に入りのライブハウスでも」グッズを買ってほしい、と音楽ファンに呼びかけた。芸能関係へ寄付を考えているなら、ライブハウスやそのスタッフに直接寄付することも検討してみよう。

シカゴでは、スペンサー・トゥィーディー氏がChicago Service Reliefというサイトを立ち上げ、支援を必要とする数十軒のライブハウス、バー、レストランのリンクを紹介している。そのうちのひとつ、30年近く営業しているシカゴのロッククラブEmpty Bottleは、営業停止期間中のスタッフ支援としてGoFundMeのページを立ち上げた。もしくは、全米バーテンダー組合のCOVID-19救済キャンペーンに寄付するのはどうだろう。バーテンダーやサービス業スタッフが支援を申請できる、緊急支援プログラムを展開している。


9. 全てのアーティストが手当を受けられるよう、投票で構造改革を支持する

11月に大統領選挙が迫る中、現在の公衆衛生危機をきっかけに、ミュージシャンの生活を左右する社会構造について見直そうではないか、とファンに訴えるミュージシャンもいる。平均的なアメリカ国民と比較すると、健康保険に加入しているアーティストはずっと少ない。「僕らに共感してグッズを買おうと思ってくれる人が、国民皆保険や家賃統制、医学部や大学の学費ローン免除を支持するバーニー(・サンダース)のような候補者に投票してくれたら、心から感謝するよ」と、バーミンガムのロックバンドLee Bains and the Glory Firesのリードボーカル兼ソングライターのリー・ベインズは言う。「今回の危機で、セーフティネット政策がどれほど重要かが浮き彫りになった。僕らの中には、保険に加入する余裕がなく、借金を背負っている人が大勢いる。病欠手当もないし、失業保険も受け取れない。僕らは今、自分自身や1人1人の物質的要求をどう尊重するかという、もっとも重大な決断に直面しているんじゃないかと思うんだ」

Translated by Akiko Kato

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