ザ・ストロークス、「最高に刺激的なバンド」と呼ばれた2001年の快演を振り返る

彼らがブレイクして2年後、ローリングストーン誌はカバーストーリーでストロークスを「ロックの新たな王者」と称した。しかし間もなく、バンドの音楽テイストの変化、ジュリアン・カサブランカの飲酒問題、アルバート・ハモンド・ジュニアのヘロイン中毒問題で、彼らの足取りは一気に覚束なくなる。アルバム『Angles』での2011年のツアーを最後に、彼らはそれぞれのサイド・プロジェクトに集中し始め、ストロークスとしてのツアー活動をやめてしまい(カサブランカに言わせると「ストロークスがサイド・プロジェクトで、ザ・ヴォイズがメインだ」らしい)、例外は夏の期間に開催されるフェスティバルへの一瞬の参加だけだった。

(2019年1月時点で)ストロークスとしての最後のライブは、ロラパルーザ・チリに出演した2017年の4月2日。ここで演奏されたセットリスト11曲中10曲は『Is This It』収録曲で(「Alone, Together」だけ演奏しなかった)、直近2作のアルバム(『Angles』と『Comedown Machine』)からは1曲も演奏していない。もちろん、ストロークスの現状は2001年に予想された彼らの未来とはかけ離れているが、彼らが直面した困難を鑑みると、オリジナルメンバーが今も現役で、バンドとしてライブを行なっている事実は小さなミラクルと言えるのかもしれない。


2001年、TV番組「レイト・ナイト・ウィズ・コナン・オブライエン」に出演したストロークス



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FUJI ROCK FESTIVAL ’20
日程:2020年8月21日(金)~8月23日(日)
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
時間:9:00 開場/11:00 開演/23:00 終演予定
https://www.fujirockfestival.com


<リリース情報>


ザ・ストロークス『ザ・ニュー・アブノーマル』ジャケット写真.jpg
ザ・ストロークス
『ザ・ニュー・アブノーマル』
国内盤CD:2020年4月10日(金)発売
歌詞・対訳・解説付き

収録曲:
01. The Adults Are Talking /ジ・アダルツ・アー・トーキング
02. Selfless /セルフレス
03. Brooklyn Bridge To Chorus /ブルックリン・ブリッジ・トゥ・コーラス
04. Bad Decisions /バッド・デシジョンズ
05. Eternal Summer /エターナル・サマー
06. At The Door /アット・ザ・ドア
07. Why Are Sundays So Depressing /ホワイ・アー・サンデイズ・ソー・ディプレッショング
08. Not The Same Anymore /ノット・ザ・セイム・エニモア
09. Ode To The Mets /オード・トゥ・ザ・メッツ

予約/配信曲試聴リンク:
https://lnk.to/TheStrokesTheNewAbnormal


フジロック初出演となった2006年のセットリストがプレイリスト化、期間限定で公開中(2020年8月23日まで)
https://lnk.to/TheStrokesFRF2006

Translated by Miki Nakayama

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