音フェチ動画、ASMRの歴史

YouTube、そしてアンチとの戦い

WhispersRed:
アルゴリズム、コンピューターの仕業だよ。ある意味、完全にASMRの世界とは正反対ね。ASMRは身体的感覚、人と繋がるためのツールだけど、プラットフォームは人間にアルゴリズム化を促すもので、一にも二にも再生回数、再生回数、再生回数。

Gibi ASMR:
1年ぐらい前かな、みんな収益化を止められて、さっぱり理由がわからなかった。「ASMRは終わり? 私たち、もう生計を立てられないの? どうしよう?」 YouTubeの言いなりになってるから、彼らの好きなように収益化を止められちゃうのよね。契約も何も結んでないし。

WhispersRed:
前にYouTubeが「#SeduceMeInFourWords(4文字でその気にさせて) 自立感覚絶頂反応“っていうツイートをしたことがあるの。ようするに、“その気”っていう言葉を使った段階で、YouTubeでその言葉を使った人間はASMRを全く理解していないってことよね。

Gibi ASMR:
「YouTubeは本当にバカね、何にもわかってないんだから」って感じだわ。

160万人の登録者を抱える14歳のユーチューバーLifeWithMakはガイドラインに違反しているとして動画12本を削除され、YouTubeからしばらく姿を消した。削除された動画のひとつは、YouTubeによるところの「思わせぶり」な仕草で、彼女が巣蜜を食べるというものだった。

LifeWithMak:
巣蜜を食べる動画が、不適切なコンテンツだという理由で削除されたの。えっ? なんで? って言う感じだった。だって、トナカイ柄のパジャマを着てたのよ。どうしてそれが不適切なわけ?意味わかんない。

YouTubeは声明を発表し「弊社には、ASMRコンテンツを禁じるポリシーはございません。事実、YouTubeはASMRコンテンツを歓迎しております」と述べ、さらに「広告に関しては、YouTubeの全てのコンテンツ同様ASMRコンテンツも、広告掲載の資格を得るためには広告ガイドラインを遵守していただかなくてはなりません」と続けた。

ソーシャルメディア上の多くのコミュニティーがそうであるように、ASMRtistも長いこと嫌がらせに悩まされてきた。

HeatherFeather:
脅迫は日常茶飯事。レイプ予告もね。

ベン・ディーニー:
実は今朝もひとつ問題が起きてね。クリエイターのクライアント企業に、彼らのディープフェイク映像を送りつけた奴がいたんだ。

Amalzd:
「ジハードの戦士は故郷に帰りやがれ」なんて言われることもあるわ。「中東出身なのに、なんでヒジャブをつけてないんだ?」っていうコメントもよく見る。

HeatherFeather:
みんなそんな“醜い”ものから視聴者を守ろうとしている。こっちはみんながリラックスできるコンテンツを一生懸命作ってるんだから、心穏やかでないものは極力目に入ってほしくない。それに安全面の問題もある。公に何か言うと、どうしても悪意のある人から嫌なことをたくさん言われる。だからそれ以上傷つく人が出ないように、裏側は裏側に留めておく人が多いと思う。

Translated by Akiko Kato

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