Charと立川直樹が語る、あの「自由な時代」

“ロンドンは閉鎖的な街だからこそ、若者が持っている鬱々としたものを音楽だとかファッションとかで表現していたんだなって”(Char)



Char : でも、それは良く言えば「大人の文化」だから、子供には発見できないんだよね。いまだにそうだけど、ロンドンはピカデリー(・サーカス ※ロンドンの中心繁華街)のあたりを歩いてても、夜はガキがいないしね。

立川 : 日本にいた僕らからすれば、「Speak Easy」なんて憧れの場所だったけど、実際行ってみると拍子抜けするぐらい普通なんだよね。それでもあの独特の空気感は何だったんだろう。

Char : 俺が始めてロンドンに行った時にびっくりしたのは、ヒースロー(空港)を降りてみたら、まだ街がビクトリア時代みたいな感じなんだよ。レンガとかそのままで、全然“大都会”じゃない。オレはテレビとかでアメリカのことは見ていて、外国なんてアメリカみたいな感じだろうと思っていたら全然違った。

立川 : そしてロンドンは、いい感じで“くすんで”いるんだよね。

Char : そう。でも、それこそストーンズだ、ビートルズだ、あとはファッションではツイッギーとか、なんでこんな閉鎖的なところからあんなものが生まれたんだろうって不思議だった。でもよく考えたら、「あ、閉鎖的だからだ」と。若者が持っている鬱々としたものを、音楽だとかファッションとかで表現していたんだなって分かった。

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