爆笑ビデオから悲惨なニュース動画まで 2000年代後半のYouTubeでバズった動画13選

Images used in illustration via Youtube

2005年の誕生以来、YouTubeは様々なものを生んできた――歴史的瞬間を投稿する者、素顔をさらけ出す者、最新の作品や危険な誤情報を共有する者。だがYouTubeの本質は、何時間も拡散コンテンツに没頭できる場所だ、ということ。今回はYouTubeが誕生してまもない頃に話題になった拡散動画をさっと振り返ってみよう。アニメ動画から悲劇となったニュース中継、あどけない子供がウィル・フェレルをビッチ呼ばわりする映像まで、とくとご覧あれ。


「ダンス進化論」(2006年)



簡潔こそ、初期YouTubeの最も重要なポイントだった。プラットフォームが立ち上がった当初、ユーザーもビューワーもまだ使い道を模索している状態だった。当時“啓蒙派コメディアン”として巡業していたジャドソン・ライプリー氏は、自らのステージの映像を投稿した。画質の粗い、観客席から撮影した6分間の動画は、エルヴィス・プレスリーの「ハウンド・ドッグ」の腰振りからイン・シンクの「バイ・バイ・バイ」まで、過去数十年の人気ダンスを網羅している。彼の「ダンス進化論」は一時YouTube歴代人気No.1動画に選ばれたこともあり、ソーシャルメディアが新たなダンスブームの最大の温床となった現在も、数々の続編が出ている。


「シューズ」(2006年)



楽曲は爆発的ヒットとはいかなかったが、動画そのものは、前年に登場したロンリー・アイランドの「Lazy Sunday」の勢いを借りて、お笑いパロディ・ソングの傑作だ。コメディアンのリアム・カイル・サリヴァンが作詞作曲・主演した「シューズ」は、誕生日にひたすら靴を欲しがるヴァレー・ガール風のケリーという若い女子(演じているのはサリヴァン)の視点で語られる。この曲はセンセーションを巻き起こし、数百万回の閲覧回数を記録した。完璧なダンスポップのタイムカプセル。昨年TikTokでお手軽ミュージカルがバズ動画カルチャーを席捲するのをすでに予測していた。そのうえ、サリヴァン演じるケリーは一人歩きし、2年後にはウィーザーのミュージックビデオにカメオ出演を果たした。


「世界の終焉」(2006年)



2000年代中盤に大学生だった人なら1億パーセント間違いなく、学生寮でハイになった奴から、来るべき地球滅亡のシナリオを描いたこの有名なFlashアニメを見せられたはずだ。地球崩壊がほぼ確実とみられる今となってはあまり笑えないが、人々はいまだに外に出たくないとき、言い訳として「でも、疲れてるんざます(but I’m le tired)」というグループメールを送り続けている事実は、この動画の文化的意義を証明している。


 「クライトンのレプラコーン」(2006年)



嗚呼、2000年代よ。善良な地元のニュース番組が拡散ネット動画の源泉だった時代よ。この動画ではアラバマ州モービル近郊の町クライトンの住民が、最近あちこちでレプラコーン[訳注:アイルランドの民話に出てくる妖精]が出没するという話を熱っぽく語っている。クライトンのレプラコーン動画は、ハッピーエンドとはならなかった。近年、悪意に満ちたステレオタイプをまき散らしたとして、大勢が非難している(ビル・オライリーが人種差別的だと言うのだから、きっとおそらくそうなのだろう)。だとしても、問題の民話の妖精を描いた粗削りな「素人スケッチ」は、今も笑いを誘うに違いない。

Translated by Akiko Kato

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