オジー・オズボーン、新型コロナを理由にSXSW参加をキャンセル

祭典SXSW 2020への参加をキャンセルしたオジー・オズボーン。(Photo by Jordan Strauss/Invision/AP/Shutterstock)

新型コロナウィルスの感染拡大を受け、オジー・オズボーンは、米テキサス州オースティンで毎年開催されるテクノロジーとスタートアップ企業の祭典SXSW 2020への参加をキャンセルした。

新型コロナウィルスの感染拡大を受け、オジー・オズボーンは、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2020への参加をキャンセルした。複数のアーティストと大手テクノロジー企業が米テキサス州オースティンで毎年開催される映画・音楽の世界最大級の展示会SXSWの参加を取りやめたなか、米現地時間3月5日にオズボーンも同イベントへの不参加を表明した。

オズボーンは、今年の夏に米A&Eで放送予定の新作ドキュメンタリー映画『Biography: The Nine Lives of Ozzy Osbourne(原題)』のワールドプレミア上映に参加する予定だった。今回のSXSW出演キャンセルは、先日発表したばかりのノー・モア・ツアーズ2の北米ツアーキャンセルに続く形となる。治療を理由にキャンセルとなったツアーは、5月にスタートする予定だった。

同じ3月5日には、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーと音楽プロデューサーのアッティカス・ロスが音楽を手がけた米ドラマ『ウォッチメン』のパネルディスカッションへの参加キャンセルを発表。ナイン・インチ・ネイルズの公式Twitterでは、キャンセルのニュースと合わせて、ワーナーメディア(『ウォッチメン』をオンエアする米HBOは同社の傘下)が多数のSXSWイベントをキャンセルした、という記事にも言及した。

ここ数日にわたってApple、Netflix、Amazon Studios、Facebook、Twitter、TikTokといったテクノロジー&エンターテイメント企業が同イベントへの参加を取りやめている。3月13日から22日にわたって開催されるSXSWのキャンセルリストは増えているものの、主催者は予定通りイベントを開催すると宣言している。

3月4日、オースティン州公衆衛生局の関係者は、イベントのキャンセルによって必ずしも街の安全は確保できないと指摘した。「現時点でSXSWやその他のイベントを中止することで地域コミュニティの安全が守られる、という根拠はありません」とオースティン州公衆衛生局の臨時院長を務めるマーク・エスコット医師は地元紙オースティン・アメリカン=ステイツマンを介して述べた。医師は衛生局職員を召集し、状況を監視することにも触れた。「仮に公共イベントを中止することで我々のコミュニティの安全が確保できるなら、すぐにでもそうします」。


Translated by Shoko Natori

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