元ZIGGY大山正篤と手島将彦が音楽業界のメンタルヘルスを語る

左から、『なぜアーティストは壊れやすいのか?』著者の手島将彦とZIGGYの元ドラマー・大山正篤



─何か悩みがある時、すぐにカウンセリングに足を運べないけど、ちょっと考え方を変えるなどするにはどうしたらいいんでしょう?

大山:自動思考的に、こう言ったらこう言われるに決まっているだろうという決めつけがたぶん自分の中であると思うんですよね。そこをまずはほぐすところからですね。

手島:「自動思考」はカウンセリングのキーワードですね。自動思考という言葉を知るだけでも、何か解決したりと思うんですよ。なんでそうなっているのか分かるだけでも、全部解決しなくてもくっと乗り越えられたりもするので。

大山:ネガティブな発想に至るメカニズムを知っていることが重要で。ここでちょっと考え方を変えれば、そこまで気持ちが落ちないよねとか、ここで頭を切り替えることができるねって気づけるんです。そうするとセルフコントロールもしやすい。僕も、もともとすごいネガティブなんですよ。歩いている時に隕石が落ちてきたらどうしようみたいな(笑)。慎重と言えば言葉はいいですけど、そこに石があるよって言われたら寄っていってしまうみたいなところもある。躓いて、やっぱりねって。そうならないようにまずセルフコントロールするところから。手島さんはセルフコントロールの達人と、お見受けしていますが。

手島:いやー、わりとそうでもないと思いますけどね。できるだけ苦労しないようにしようというのは、昔から考えているので(笑)。

大山:それ、大事ですよね。若いうちの苦労は買ってでもしろというのは嘘だと思いますもん。若いうちの苦労は、売れるものなら売れですよ(笑)。



<書籍情報>



手島将彦
『なぜアーティストは壊れやすいのか? 音楽業界から学ぶカウンセリング入門』

発売元:SW
発売日:2019年9月20日(金)
224ページ ソフトカバー並製
本体定価:1500円(税抜)
https://www.amazon.co.jp/dp/4909877029

本田秀夫(精神科医)コメント
個性的であることが評価される一方で、産業として成立することも求められるアーティストたち。すぐれた作品を出す一方で、私生活ではさまざまな苦悩を経験する人も多い。この本は、個性を生かしながら生活上の問題の解決をはかるためのカウンセリングについて書かれている。アーティスト/音楽学校教師/産業カウンセラーの顔をもつ手島将彦氏による、説得力のある論考である。

手島将彦
ミュージシャンとしてデビュー後、音楽系専門学校で新人開発を担当。2000年代には年間100本以上のライブを観て、自らマンスリー・ライヴ・イベントを主催し、数々のアーティストを育成・輩出する。また、2016年には『なぜアーティストは生きづらいのか~個性的すぎる才能の活かし方』(リットーミュージック)を精神科医の本田秀夫氏と共著で出版。Amazonの音楽一般分野で1位を獲得するなど、大きな反響を得る。保育士資格保持者であり、産業カウンセラーでもある。

Official HP
https://teshimamasahiko.com/


大山正篤
1987年ZIGGYにてデビュー。その後LAV、Shammon、を経てthe 8-eitに加入。2019年活動休止。2003年より講師活動も展開中。2019年に一般財団法人JADP(日本能力開発推進協会)認定のメンタル心理カウンセラー、上級心理カウンセラー資格を取得し、完全予約制のウェブ対面式カウンセリングをおこなっている。

Twitter
https://twitter.com/masanoriohyama

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