川谷絵音が語る2010年代「ハイペースに作品を出し続けたら認知されるようになった」

川谷絵音が選ぶ、2010年代のベストプロデューサー

ジェイムス・ブレイク

当時ポストロックの流れでバンドをやってたんですけど、2010年代の始まり(2011年)にジェイムス・ブレイクがアルバムを出して、「なんだこれ?」と思って。2声の感じが新しかったし、圧倒的に音数が少なくて、今のビリー・アイリッシュとかにも絶対影響を与えているし、プロデューサー兼アーティストみたいなのが増えたのも、彼の影響も大きかったかなって。「Limit to Your Love」がカバーだっていうのは後から知って、ファイストから辿って、チリー・ゴンザレスに行きついたのも大きかったし、米津も前にインスタでジェイムス・ブレイクのことを書いてて、時代を作る者として感じるところがあったのかなと。1stが衝撃的過ぎて、2ndはそんなに聴き込まなかったんですけど新作はよかったですね。あとは、2010年代じゃないですけど、結局レディオヘッドなんじゃないかとも思ってて。『Kid A』(2000年)はやっぱり早かったし、『In Rainbows』(2007年)が一番好きなんですけど、歪んだギターも入ってるし、ダブステップ感もあるし、今聴いても「全部入ってる」って思うんですよね。「値段を決める」っていうのもこのときやってて、ある意味チャンス・ザ・ラッパーよりも早かったし、全部において最先端を行ってたなって。



川谷絵音
2014年、indigo la Endとゲスの極み乙女。の2バンドでワーナーミュージック・ジャパンより同時メジャーデビュー。2015年、ゲスの極み乙女。で「NHK紅白歌合戦」に初出場。その後、DADARAYのプロデュース、インストバンドichikoroの結成、ソロプロジェクト「美的計画」の始動、さらにはSMAPから坂本真綾に至る様々なアーティストへの楽曲提供と、多岐に渡る活動を続けて現在に至る。2019年11月にはお笑い芸人の小籔千豊らと結成したジェニーハイの1stアルバム『ジェニーハイストーリー』を発表。2020年4月にはゲスの極み乙女。のニューアルバムを発売予定。
http://gesuotome.com/
https://indigolaend.com/
http://genie-high.com/


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