LiSAが語る2010年代「10年貫いてきたからこそ、仲間に入れてもらえた」

LiSA(Photo by Kentaro Kambe)



LiSAが選ぶ、2010年代を象徴するアニソン

ーここからは、LiSAさんに選んでいただいた「2010年代を象徴するアニソン」について聞かせてください。

LiSA:さっきも話したように、私にとってキャラソンの衝撃は大きくて。最初の3つはキャラクターが歌ってる主題歌を選ばせてもらいました。

ー1曲目は「READY!!」。アニメ版『アイマス』のOPテーマですよね。

LiSA:最初に話したようにアニメは詳しくなかったんですけど、ゲームの『アイマス』にはめちゃくちゃハマって。私もプロデューサーさんだったんです。だから、ゲームで育てていたアイドルがアニメになって、その子たちが目の前で歌って踊ってる……「はぁ〜〜〜!」みたいな(笑)。アニメもすごく面白かったし、「READY!!」は振り付けも含めてすごく好きです。まず曲がいい。

ーすごくキャッチーですよね。

LiSA:私はアイドルもすごく好きで。なかでもハロプロが大好きなんです。特にあやや(松浦亜弥)が好きで、この曲は少しあやや的な楽曲を、自分が育てたアイドルたちが歌ってくれるみたいな感じ。私が作った曲じゃないのに、つんく♂さんみたいな気持ちになっちゃって(笑)。だから余計に思い入れがありましたね。アイドルマスターさんとコラボさせていただいたこともあるんですけど、(振り付けを)完璧に踊りました(笑)。


「READY!!」
765PRO ALLSTARS
『THE IDOLM@STER ANIM@TION MASTER』OPテーマ(2011年)

ー次は「Stand Up!!!!」、『てさぐれ!部活もの』のOP曲です。

LiSA:この曲は岡崎体育さん「MUSIC VIDEO」のアニメOPバージョンみたいな感じ。「カメラが下からグイッとパンして」みたいな、アニメのオープニングでよくある映像やシーンを詰め込んでましたよね。こんなことやっていいんだって(笑)。これはやっぱり、作品と楽曲がリンクしていないとできないなって。曲もめっちゃハマってましたし、キャラクターたちが歌ってるのも素敵でした。

ー歌詞もメタ構造だし、曲調がコロコロ変わっていくのも特徴的ですよね。ヒャダインさんの曲みたいなぶっ飛んでる感じ。

LiSA:ずっと踊り続けられるテンポとビート感ですよね。「アニソン」と聞いて真っ先に浮かぶ曲かもしれないです。ポップで展開がいっぱいあって、女性声優さんの甲高い声で歌っている……というか喋っている、みたいな。こういう感じが私にとってアニソンのイメージ。言葉遊びが楽しい曲も多いですよね。音楽っていうより(歌詞の)音を楽しむ感じ。聴いていると元気になってくる。


「Stand Up!!!!」
鈴木結愛(西明日香)
佐藤陽菜(明坂聡美)
高橋葵(荻野可鈴)
田中心春(大橋彩香)
『てさぐれ!部活もの』
OPテーマ(2013年)
※『てさぐれ! 部活もの関連曲集「てさぐれ! 歌もの」』収録



ー3曲目は「ぐだぐだいってんじゃねえ!」。

LiSA:『gdgd妖精s』という作品がまず好きで。少し前に『ポプテピピック』がバズってましたけど、あれに近いタイプのアニメというか。声優さんがそのキャラの声でバラエティ番組をやってるみたいに、その場でアドリブをやってる空気感がすごい伝わってきて。そういう作品の雰囲気と「ぐだぐだいってんじゃねえ!」っていう、ちょっと性格悪そうな女の子が可愛く歌ってる感じが作品に合っていて、とっても好きですね。


「ぐだぐだ言ってんじゃねえ!」
gdgd妖精s
『gdgd妖精s』OPテーマ
(2011年)
※『おいでよ!妖精の森』収録

ー4曲目はUNISON SQUARE GARDENの「オリオンをなぞる」。彼らが2019年に発表したトリビュートアルバム『Thank you, ROCK BANDS!』でLiSAさんがカバーしていた曲ですよね。

LiSA:私自身、田淵(智也)先輩からアニソンを学んでいて。一緒に制作するうえで勉強になることが本当に多いんです。彼自身も曲を作り込んでいて、アニメがすごく好きなんだろうなって思うし。その一方で、UNISONというバンドも守らなくちゃいけないから、リーダーとしての責任感もあるんですよね。「オリオンをなぞる」は『TIGER & BUNNY』という作品にちゃんと寄り添いつつ、UNISONのファンにも愛されている。まさに私の目指しているところで、どちらのファンにも応えているのがすごいなって。


「オリオンをなぞる」
UNISON SQUARE GARDEN
『TIGER & BUNNY』OPテーマ(2011年)



ー最後はフジファブリックの「徒然モノクローム」です。

LiSA:志村正彦さんが亡くなったあと、バンドが3人編成になったあとの曲ですけど、『つり球』のキャラクターの名前がサビに全部入ってるんですよ。そこに作品への愛情も感じつつ、バンドの再スタートに対する意気込みとか、それまでのフジファブリックを好きだった人を置いていかないって気持ちが、音や言葉からすごく伝わってきて。ただ作品にあてがわれたのか、本人たちの愛情がしっかり注がれているのかは、曲を聴けばすぐにわかるので。私はその人たちの姿勢が伝わってくる楽曲がすごく好きだし、自分自身もそういうアーティストでありたいなって思います。


「徒然モノクローム」
フジファブリック
『つり球』OPテーマ(2012年)
※アニメ盤ジャケ



ー最後に、次の10年にはどんな未来を期待していますか?

LiSA:まだ叶えたいことがいっぱいあるので、まだまだ守りではなく攻めていきたいですね。あとは、みんなと毎日楽しんでいけるような形で音楽を続けていきたい。一時の伝説じゃなくて、ずっと一緒に生き続けていけるような音楽活動を送っていけたらと思います。あとは、子どもたちが信じているものを、大人がしっかりサポートしていけるような世の中にしていきたいです。

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