コーンのブライアン・ウェルチ、中毒症やうつ病を経てセラピー施設を開設

中毒症とうつ病で闘病したコーンのブライアン・ウェルチがセラピー施設を開設(Photo by Miikka Skaffari/FilmMagic/Getty Images )

中毒症とうつ病で闘病した経験から、コーンのギタリストであるブライアン・ウェルチは、ウェルネス・センターを開設。塩水に浮くセラピーや凍結療法など、ユニークな治療法を提案する。「治癒ケアが必要な人たちを助けるために人生を捧げることにした」。

2005年、コーンのオリジナル・メンバーの一人、ブライアン・“ヘッド”・ウェルチは暗闇の中にいた。長年のツアー生活で疲れ果て、中毒症、うつ病、繰り返す自殺願望を克服できずにもがいていたのだ。バンドを離れた彼は、長い時間をかけてそれらの問題を克服し、その姿がケーブルテレビ局Showtimeのドキュメンタリー『Loud Krazy Love(原題)』で描かれた。その後、彼は2013年にコーンに再び加入している。

現在のウェルチは自分と同じ苦しみを味わっている人を助けようとしている。そして水曜日(米国現地時間2月26日)、彼はZivelを立ち上げた。これは「人々が本来の姿で生きる手助けをすることに興味がある」ウェルチが開設するパフォーマンスと回復の複合施設だ。この施設を作るきっかけとなったのは、ツアー続きのミュージシャンが常に感じる疲労だった。そして「肉体面、精神面、感情面での健康」がこの施設の目指すものだとウェルチの声明に記されている。スパ施設に似た1号店がすでにカリフォルニア州ベーカーズフィールドにオープン済みで、今後テネシー州ナッシュビルなどの都市で順次開設する予定だ。

「バラバラだった肉体、精神、魂を一つにまとめることができた俺は本当に恵まれていると思うし、治癒ケアが必要な人たちを助けるために人生を捧げることにした。Zivelの何が一番ワクワクするかと言うと、ここで提供するサービスが人生のあらゆる部分を活性化できることだ。身体も、精神も、魂も。これこそが自分が生きる目的だと感じている」と、ウェルチは声明で述べている。

ウェルチはこの施設をマット・オニール博士とともに作り上げた。オニールは2017年からコーンのケアを担当している理学療法士だ。ツアーが肉体に与える悪影響を目にしたオニールがウェルチに治癒ケアを紹介し、その一つが"塩水に浮く”ことだった。これは患者が塩水で満たしたタンクに入り、ストレスを解放する治療方法だ。このセラピーはZivelが提供するサービスの一つで、声明によると、これ以外に「凍結療法、赤外線サウナ、酸素療法、圧迫治療」も提供するとのことだ。

Zivelは2020年に、フロリダ州メルボルン、ジョージア州メーコン、ヒューストン、ネブラスカ州カーニー、アリゾナなどにセンターを設立する計画だ。「俺たちの目標はすべての州にセンターを開設することで、最終的には世界中にセンターを開いてあらゆる世代の人たちを助けたい。Zivelは単なるスパ施設とは一線を画す、一つの生き方だ。誰もが適切に扱われるべきで、ロックスターのような気分を味わうべきだと俺たちは信じている」と、声明を通じてウェルチとオニールが計画を披露した。

コーンは、8月7日にデンバーでスタートするフェイス・ノー・モアとの夏のビッグツアーを発表した。

Translated by Miki Nakayama

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