LITTLEが「春よ、来い」に載せてラップする亡き父への想い

―今回のリリースは新しく立ち上げたレーベル「JIMOTO RECORDS」からとなります。どうしてレーベルを立ち上げようと思ったんでしょう。

今回の曲は独特な性質もあり、自分たちでかなり進めていた部分もあったんです。なので発売しようというタイミングでは、制作陣とか関わった人間がかなり固まっていた。父親に対しての想いだったりを説明して分かってもらったからこそ、この曲ができていたと思っていて。それをそのまま届けるにあたって、あまり手を加えずに届けられればという意味で、自分たちのレーベルを出そうと思って。それでJIMOTO RECORDSと名付けたんですよね。

―2017年6月には、KICK THE CAN CREWでの活動を再開させたほか、いくつかのグループでもメンバーとして活動されています。その中で、ソロ曲を作る周期というか、タイミングというのは、どういうものなんでしょう?

普段から歌いたいこととか言いたいことがあるタイプなので、こんな韻を踏みたいとか曲は想像していて。それが欲求として出したいってなってきたらかな。

―YouTubeチャンネル「愛韻TV」でもゲストを呼ばれて、韻の研究とというか探求をされています。そこへの意欲は尽きないというか。



自分でやっていて探求追求しているっぽい感じはしているんですけど、みなさんが言うシステムみたいなものがあまり分かっていなくて。だから、本当にずっと愛でているだけというか(笑)。もちろん、やっている中でできているはずと思ってはいるんですけど、楽しむ側をずっとやってるって感じですね。今回は言葉遊び発信ではなくて、自分の中でライミングに寄ってない曲なので、気持ちを吐露している感がすごく強くて。恥ずかしいんですけど、ずっと聴いてくれている人には、もしかしたら言いたくてここは言っているんだろうなっていうのがバレるんじゃないかと思う。韻が多少甘くなることによって、ここは本当にいいたいことだったんだろうなって、バレることがあるかなって。そこもこの曲の別の楽しみ方というか。

―今後のソロ活動の予定は、現在ある程度考えていらっしゃるんでしょうか?

このまま制作はしていこうと思っていて。八王子に戻ったり、自分の中でもかなり変わった時期なので。環境が変わると言葉も変わるし、気づくことが多くなる。こんなことを歌いたいということも出てきているから、そこまで間をあけずに楽曲を作り続けていければと思っていますね。今って配信が主流だから、あまり関係ないのかもしれないけど、1曲1曲刻んでいったらアルバムにしたいじゃないですか? 1曲出すってことはアルバムを出すって気持ちではいる世代だし、そこで一区切りつくというか。この数年は、他のユニットをやったり、わりといっぱいアウトプットした時期で、そのままKICKの制作に入ったって感じだったので、ここ2年ぐらいがわりと自分の中でまた一つの区切りだったんですね。

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