オジー・オズボーン、ツアー延期もアルバム制作開始「不幸な時ほど最高の曲を作るって言うだろ」

メタルの帝王オジー・オズボーン(Photo by Kevin Winter/Getty Images)

メタルの帝王オジー・オズボーンは、先週発表したばかりの最新アルバム『オーディナリー・マン』の次回作の準備を始めたという。

数日前に12枚目のアルバム『オーディナリー・マン』をリリースしたばかりだというのに、オジー・オズボーンは休んでなどいられないと言う。

「俺は次のアルバムを作っている。だってツアーに出られなくても音楽なら作れるから」と、メタルの帝王が投稿サイトRedditのAMA(Ask Me Anything=何でも聞いて)で語った。そして、「『オーディナリー・マン』で気付いたのは、あのアルバムを作ったおかげで再び創作意欲が湧いてきたってことさ。みんな不幸なときほど最高の曲を作るって言うだろ。去年の俺は不幸だったからな」と続けた。

次から次へと健康面での問題に見舞われたオズボーンは、2019年のツアーをすべてキャンセルする憂き目にあった。2018年末に彼は命に関わるブドウ球菌感染症に罹患し、2019年初頭のある夜、今度は転倒して深刻な状態になった。この転倒のせいで彼は何ヵ月も苦痛の続く手術を受けた。「それまでの人生で体験した何よりも激しい痛みでね。マジで最悪だった」と、後にローリングストーン誌に語っている。

最近、オズボーンは以前からパーキンソン病を患っていることを公表した。このように災難続きの中、ポスト・マローンに招かれて「テイク・ホワット・ユー・ウォント」に参加したオズボーンは、この経験に元気をもらい、同曲のプロデューサーだったアンドリュー・ワットをリクルートして、曲作りとレコーディングを行い、新作『オーディナリー・マン』が生まれた。同作品にはエルトン・ジョンとポスト・マローンの他に、ガンズ・アンド・ローゼズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのメンバーたちも参加している。

元ブラック・サバスのフロントマンが最初に次回作の計画について語ったのが無料放送iHeartRadioのインタビューだった。彼が「来月、再びアンドリュー(・ワット)と一緒に次のアルバムに取り掛かろうと思っている。ライブができないなら、そうする方がいいと思ってな」と言ったとメタル・ハンマー誌が報じた。

オズボーンは、スイスのセラピストの治療を受けるために、ノー・モア・ツアー2の北米ツアーをキャンセルしたばかりだ。しかし、オズボーンの最新ドキュメンタリー映画がプレミア公開されるサウス・バイ・サウスウエストには登場する予定だ。RedditのAMAでパナマ旅行も計画していると語った。そして、「いつ帰国するか俺にもわからん! 一日中座っていると頭がおかしくなっちまうよ」と冗談を飛ばした。

Translated by Miki Nakayama

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