登坂広臣の魅力は「陰」にあり ダンスミュージック隆盛を願う男が語ったビジョン

自分が「月」だとするとLDHのエンタテインメントは「太陽」

ー今回のSPECIAL SHOWCASEはセルフカバーやカバー楽曲は無く、全曲ソロアーティストとしてのセットリストですよね。そんな中、アルバムでは2作続けてCrazyBoyがフィーチャリングされてますけど、彼とはお互いに刺激を与え合う関係?

そうですね。グループでいるときにあまりそういうことは話さないんですけど、二人でいるとリンクする部分がたくさんあって、お互いのアイデアやクリエイティブなこととか話がすごく合うんです。「LION KING」で一緒にやることになったのも、新曲用のデモをいろいろ聴いていたときに「この曲どう?」ってELLYに投げたら「いいね!」と返事があって、そのときには「LION KING」という曲のタイトルもすぐに浮かんで、ELLYも「それいいじゃん!」と返してきて「じゃあリリック作ろう!」という流れで進めていったんです。「このヴァースはこういう風にして」とか「ここでラップして」とか「こっちのほうがうまくハマるんじゃない?」とか、会話のキャッチボールも自然にできるというかお互いに直感型なので、いいものはいい、ちょっとコレ違くない?の判断も早い。やりやすいですね。

ーHIROOMI TOSAKAとしての活動は、2017年夏前のソロプロジェクト始動より前から登坂さんが考えていたことが根幹にあると思います。月とか青とかのモチーフ。アパレルブランドとかも。それだけ先を見据えて動いてきた登坂さんの「今」の視線の先にあるものは何でしょう?

LDHはHIROさんが作ったものですが、自分が「月」だとするとLDHのエンタテインメントは「太陽」だと思っていて。2020年はLDHのPERFECT YEAR。きらびやかで派手で、太陽のような輝きを放っている。一方で自分は月をテーマにした表現をしているじゃないですか。だからLDHとは異なるエンタテインメントを作るプロジェクトをやらせてほしいと、いま会社に相談しているところです。今後は自分がプロデュースするグループが出てくるかもしれないし、自分がプロデュースする音楽を世に発表できるタイミングがあるかもしれない。あとは「CLAIR DE LUNE」(登坂がプロデュースするプロジェクト)のポップアップ・ストアのように、音楽を通していろんなカルチャーを発信していきたいですし、日本ならではの面白いものを絡めていきたいと計画中です。その根本にあるのは、とにかく何よりも自分が楽しみたいっていうだけなんですけどね。いまは準備段階という感じなので、ぜひまた取材に来ていただけたら(笑)。


「LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE / HIROOMI TOSAKA」
SET LIST

01 Who Are You?
02 Nobody Knows
03 NAKED LOVE
04 OVERDOSE
05 WASTED LOVE
06 LUXE / HIROOMI TOSAKA feat. CrazyBoy
07 BLUE SAPPHIRE
08 One Way Love
09 With You
10 One Last Time / HIROOMI TOSAKA feat. BENI
11 EGO
12 Not For Me
13 HEY
14 DIAMOND SUNSET
ENCORE
15 UNDER THE MOONLIGHT
16 CHAIN BREAKER
17 HEART of GOLD


<INFORMATION>


2nd Album『Who Are You?』
HIROOMI TOSAKA(登坂広臣 / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)
rhythm zone
発売中



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