ヒゲダンとsumika、サプライズと熱狂に満ちた華麗なる競演

提供:FM802 撮影:渡邉一生

大阪のラジオ局、FM802が注目する若手ミュージシャンが歴代のDJを務めてきた人気番組「MUSIC FREAKS」にお互いのフロントマンがDJを担当していた繋がりで実現した、Official髭男dismとsumikaという組み合わせによる2マン公演。

ともに現行の邦楽シーンを代表する人気バンドの座へと登り詰め、アリーナ・クラスの会場での公演が当たり前となった両者がZepp Osaka Baysideを舞台に対バン形式で繰り広げたステージは、お互いの楽曲のカバーやFM802ならではのラジオに根差した粋な演出も交えながら、ココでしか体感できないサプライズと熱狂に満ちたプレミアムな一夜となった。

会場内では開演前からこの日のために収録された両バンドのメンバーによるトークや、現在の番組DJを務めるビッケブランカとSaucy Dogの石原による公演前のアナウンスなどが流され、FM802の番組スタジオを模したステージ・セットがこれから始まるスペシャルなプログラムを予感させた。そして、いよいよ場内が暗転してsumikaのメンバーによるトークが流されると、先陣を切って登場したのはOfficial髭男dism。叙情的なピアノを弾きつつ歌う「イエスタデイ」でメロウに幕を開けると、続いては一転してアッパーなグルーヴを伴っての「ノーダウト」で一気に場内は熱狂の渦へ。MCではボーカル&ピアノの藤原が「出会った時から2マンをやりたいねとずっと話していて。ようやく実現した」と語り、彼らにとっても念願の夜であることを伝えた。


提供:FM802 撮影:渡邉一生

そして一篇の映画のようなストーリーを紡ぎ出す「115万キロのフィルム」に続いては、「バラードを続けたから元気がなくなったのかな、大阪。こういう時はsumikaから教わった“呪文”を」というMCを挟んで、なんとsumikaの初期からの人気曲「ふっかつのじゅもん」のカバーを。2トーン風の裏打ちグルーヴで高揚させると、ギタリストの小笹のメタル・マナーな速弾きソロも炸裂するラウドな「FIRE GROUND」へと流れ込んでさらなるヒートアップを誘った。後半は、80年代テイストの煌びやかなシンセから幕を開け、リズムにはトラップ的なビートの刻みも効かせながらアーバンなノリを極めた最新シングル「I LOVE…」、彼らの人気を決定づけた「Pretender」、そして躍動的なピアノのリフからオーディエンスの倍速に切り替わるクラップと大合唱を伴って大盛り上がりとなった「Stand By You」と続け、彼ららしい現行のブラック・ミュージックに根差したグルーヴィーな名曲の連打でしっかりとピークタイムへ。ラストは祝祭的なホーン・リフも伴った「宿命」で締めた。


提供:FM802 撮影:渡邉一生


提供:FM802 撮影:渡邉一生


提供:FM802 撮影:渡邉一生


提供:FM802 撮影:渡邉一生


提供:FM802 撮影:渡邉一生

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