クラプトンとロジャー・ウォーターズ、ジンジャー・ベイカー追悼で「サンシャイン・ラヴ」演奏

エリック・クラプトンとロジャー・ウォーターズ

イギリス現地時間2月16日の夜、エリック・クラプトンはロンドンのハマースミス・アポロに名だたるミュージシャンたちを集めて、故ジンジャー・ベイカーを追悼するライブを行なった。ベイカーの息子コフィーと共にロジャー・ウォーターズ、ナイル・ロジャース、ロン・ウッド、スティーヴ・ウィンウッド、ポール・キャラックも登場した。

この夜のイベントはクリームとブラインド・フェイスの楽曲が中心となり、クラプトンとウォーターズの「サンシャイン・ラヴ」でオープニングを飾った。

「彼のことはピーター・エドワードと呼んでいた」と、クラプトンはベイカーを本名で呼んでいたことを観客に教えた。そして「今日、彼はここに来ていると思うし、みんなのために彼が音楽を奏でるから、ここに集ったミュージシャンで彼をサポートするつもりだよ。彼はろくでなしだったが、彼のことが大好きだったし、彼も私を愛していた。ほんと、それだけのこと。彼の辛辣な物言いで傷ついた人もいたが、私はへっちゃらだったし、逆にラッキーと思っていた。だからこそ今夜このライブをするわけだ。彼が旅立って寂しいよ」と続けた。



このイベントのもう一つのハイライトは、ウォーターズがプレイした「ホワイト・ルーム」と「ストレンジ・ブルー」、ロジャースとキャラックが突然始めた「アイ・フィール・フリー」、ウィンウッドとヘンリー・スピネッティの「バッジ」だった。ウィンウッドはこのブラインド・フェイスの曲の途中に登場して、続けざまに「泣きたい気持ち」「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」「オール・ライト」「マイ・ウェイ・ホーム」を披露した。そしてこの夜の最後は全員が参加しての「クロスロード」だった。

クラプトンはクリーム唯一の生存メンバーで、2005年の短期間の再結成以降、イベントでクリームの楽曲をこれだけ多く演奏するは今回が初めてだった。しかし、コフィー・ベイカーはジャック・ブルースの息子マルコム・ブルースとクラプトンの甥ウィル・ジョンズとともに、サンズ・オブ・クリーム名義でここ1年ほどクリームの楽曲を演奏していた。最近、マルコム・ブルースがこのグループを卒業したため、グループ名をミュージック・オブ・クリームに変更している。

このイベントはクラプトンにとって2020年最初のギグだった。彼はロンドンのO2アリーナで3月20日から長い世界ツアーを開始し、6月30日のモスクワのクロッカスホールで終了する予定だ


Translated by Miki Nakayama

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