SCANDALがたどり着いた超自然な境地「時間がすべてを肯定してくれる」

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「ミュージシャンはラブソングから逃れられない」

―このアルバムを聴いていて楽しかったのが、ほっこりした「ランドリーランドリー」のアコースティックサウンドの前の曲「最終兵器、君」はヘビーなシンセがガンガンと来る曲。逆に後の曲「NEO TOWN ESCAPE」はどこか大人っぽい曲で、このアルバムは良質な短編集のようで、次のどんな曲、ストーリーが来るのかでとてもドキドキしました。曲順もかなり肝だと思いますが、どうやって決めました?

TOMOMI:みんなで決めました(笑)。iTunesで並べ替えながら、聴き比べて作っていきました。



―そしてMAMIさんは今回は12曲中9曲の作曲をしてますが。

MAMI:そうですね。本当に一年かけて書いたって感じだったんですけど、割と自由に思い浮かんだやつを順々に作っていったっていう感じではありますね。

―作曲はスランプとかなく?

MAMI:全然ありますよ。書けない時は書けないし、書きたくない時もあるし。でももちろん書こうと思っても出ない時もあるし。でもメンバーやスタッフが新しい提案をいつもしてくれるので、それを題材にして作ってみたりとか。こういう曲をやろうと思ってるんだけどって相談もするし。できない時は本当に「無理です!」って言います(笑)。「これちょっと、このタイプの曲今じゃないかも」とか。

―タイプ別のお題がやってくるんですか?

MAMI:お題というかみんなで話してる中で、例えばライブのセットリストを組む上で、こういう曲がもう一曲あったらいいよねとか、ここにこんなの欲しいよね!みたいなのを話してて、じゃあそういう曲作ろうかってなったりもするわけですよ。で、その中で自分でもチャレンジするけど、あぁやっぱこういう曲って自分の中にはアイデアがないかも、みたいなのも全然正直に言います。

―本作の中ではMAMIさん作詞・作曲の「セラミックブルー」が個人的には大好きな1曲です。

MAMI:これはめちゃめちゃ早くできました。もうメロと歌詞と同時ぐらいで。アレンジもなんとなく浮かんでて。で、作りましたね。やっぱメロはできるんですけど、歌詞がなかなかできない時はメンバーに頼んじゃいますね。

―作詞が別の人の場合は、詞ができなくてメンバーに頼んだっていうことですか?

MAMI:そういうのもあります。「記念日」「月」はメロディは考えてたんですけど、でもちょっとRINAちゃんに詞をお願いしてみようかなって、こういう詞を書いて欲しいなっていうのも思って投げましたね。

―詞で言うと今回のアルバムは、女の子のラブソングが多かったんですが、全員で<恋愛>というテーマを決めたんですか?

RINA:あんまりそういうことを決めてなくって、自然とです。だから出来上がって人から言われて、あぁ確かにラブソング多いんだなって感じです。

―しかも失恋や片想いが多いですよね。

RINA:基本的にバンドマンというか、ミュージシャンはラブソングから逃れられないなっていう話にこの間なったんです。みんなが誰かを思ったり、誰かから別れる瞬間があったり、全員いろんなシチュエーションで体験するものじゃないですか。例えば恋人ではなくても、友人であったり両親であったり、そういう気持ちって全員経験するものですからね。

―別に恋の歌だけではないと?

RINA:恋愛以外のラブソングものもありますね。

―なるほど。RINAさんが作詞した「月」にはどんな意味が?

RINA:「月」は、月をテーマに曲を書きたいなというのはずっとありながら、なかなか形にならないままアイディアだけが自分の中にあったんです。で、メロディーがMAMIから送られてきた時に、本当一筆書きで書けたみたいな、するする出てきたような言葉なんです。今回のアルバムのタイトル<Kiss from the darkness>って自分たちで作った言葉なんだけど、意味としては、いいことも悪いこともあって、でも明日があるし、きっと全部が何とかなるっていうようなニュアンスでつけた言葉なんです。で、「月」も、いいことも悪いことも忘れずに未来に行っているような主人公の気持ちがあって、自然とタイトルとリンクしたりして、仕上がった曲ですね。

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