ビリー・アイリッシュ、007主題歌制作秘話を語る「3日で作ったんだ」

「パフォーマンスで大コケしちゃった」は、アカデミー賞授賞式での体調不良を語ったビリー・アイリッシュ

「パフォーマンスで大コケしちゃった」は、アカデミー賞授賞式での体調不良を語り、新作007映画の主題歌制作については「3日で作った」とApple Musicの番組で語った。

ビリー・アイリッシュは、ゼイン・ロウが司会を務めるApple Musicの番組でアカデミー賞授賞式でのパフォーマンスと新作007映画の主題歌「No Time to Die」の制作について語った。アイリッシュのインタビューは、米現地時間2月14日にオンエアされた。

アカデミー賞授賞式以来体調を崩しているアイリッシュは動画インタビューに応じ、スタジオにいるゼイン・ロウの質問に「アカデミー賞授賞式の間はずっと具合が悪くて、パフォーマンスで大コケしちゃった」と病床から応じた。「サイアクだった」と言うアイリッシュに対し、ロウは同情を示した。

あらゆる映画スターに囲まれながら、アイリッシュはアカデミー賞授賞式中、自分が場違いの人間であるように感じていたことを明かした。「ああいうのには慣れてないんだよね。少なくとも、グラミーは怖くなかった。だってみんなアーティストだから」とアイリッシュは詳しく語った。「アーティストは私たちの仲間だと感じられたから。『わ〜、みてみて、アーティストがいっぱい! みたいな気分だったんだよね。それに、すでに私のことを知っていたり、面識があったりする人たちばかりだったから』

米現地時間4月13日、アイリッシュは兄フィニアス・オコンネルと共同で手がけた、来る新作007映画のタイトルと同名の新曲「No Time to Die」を公開した。アイリッシュは、兄と一緒にジェームズ・ボンド作品の主題歌をいくつか作り上げたことはあったものの、本当に映画の主題歌を手がける日が訪れるとは夢にも思っていなかった、と言った。

「ねえ、面白いこと知りたい? 2年前、私たちは『ボンド映画の主題歌を作曲するってクレイジーだよね。でも、それってすごくない?』って話してたの」とアイリッシュは語った。「だから、2年前くらいからかな、私たちはそれぞれの方法で意識せずに作ろうとしてきたんだと思う……結局、発表することはなかったけど、結構ボンドっぽい曲も作ったし、『最高!』とか『でもどうせ実現しないし』とか、いろんな思いがあった。そこで今回のオファーが来て、『うわ〜!』ってなったの」

「正直なところ、制作プロセスは最高だったよ」と映画の主題歌制作を打診された後について語った。「脚本の一部——最初のシーンかな——を読ませてもらって、その直後に作曲し始めた。フィニアスと私は3日で作ったんだよ。テキサスでね。バスの2段ベッドの上でレコーディングしたんだ。地下室の暗闇のなかでね」

それは、チームとしての努力でもあった。「曲ができたら、それを製作側が受け取って、その後はもう口出しできないと思ってた」とアイリッシュは言う。「でも、実際には、私の意図を本当に理解しようとしてくれたと思う……私たちはハンス・ジマーとフルオーケストラと一緒に仕事したんだ。私たちが到着した頃には、オケの部分を全部録り終わってた」こうして彼らが共同で作り上げた成果が新曲「No Time to Die」だ。「いろんなバージョンを試して、最終的にいまの形になった」とアイリッシュは言う。「みんなすっごくがんばったんだよ。ハンス(・ジマー)は本当に一緒に仕事しやすくて、とても面白い人なの。本当にいい共同作業だった」

現在18歳のビリー・アイリッシュは、007シリーズの主題歌を担当するアーティストとしては歴代最年少だ。ダニエル・クレイグ扮するジェームズ・ボンドの最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は4月10日公開予定。




Translated by Shoko Natori

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