新型ウイルス、陰謀論者が盲信する「特効薬」の正体

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YouTubeはMMSの効能謳う動画の全面禁止を発表済み

ソーシャルメディア各社が偽情報を黙認しているという激しい批判を受け、早速MMSコンテンツ削除に取り組んでいる企業もある。例えばYouTubeは昨年11月にポリシーを更新し、MMSの効能を謳う動画の全面禁止を発表した。

だが規制されたにも拘わらず、同プラットフォームでは未だにこうした動画を簡単に見ることができる。ジェネシスII教会を喧伝する18分の動画では、20-20-20スプレーの効果を語る証言が次々と流れる。別の動画では、コロナウイルスとMMSに関するハンブル氏のニュースレターが読み上げられ、MMSガイドブックを購入するよう勧めている。「皆さんの病気や病状によって、手順もそれぞれ違ってきます」 別のYouTuberはキャプションに「間違いなくMMSでコロナが治るとは言えないけど、大手製薬会社は答えを見つけられていないし、MMSは安全で効果的だと証明されている」と書いている(後者に関してはもちろん証明されていない)。

YouTube側も新型ウイルス関連の偽情報拡散を食い止めるべく、コロナウイルスの検索結果を表示する際、ニュースソースなど信頼できる情報筋を他の投稿よりも優先するようにしているという。「YouTubeのコミュニティガイドラインは、有害な治療薬の宣伝など、身体的危害や死を引き起こす可能性のある危険な行動を推奨するコンテンツを禁じています」と、YouTubeの広報担当者はローリングストーン誌に語った。YouTubeによれば、「有害または危険なコンテンツ」に関する同社のポリシーは特にMMS支持の投稿に目を光らせており、ローリングストーン誌が先に挙げたような動画などは発見され次第直ちに削除されるという。

だとしても、緊急速報が飛び交うような事態となると、各社プラットフォームがデマ拡散に対応するのは難しい。この点に関しては、YouTubeだけではない。急速な偽情報の拡散取り締まりに甘いことで有名なTwitterを例に挙げると、MMSの効能を裏付ける「証拠」についてのサザー氏のツイートはすでに640回もリツイートされている。新型コロナウイルスが蔓延するにつれ、それを取り巻く偽情報もまだまだ拡散していきそうだ。

Translated by Akiko Kato

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