リアム・ギャラガーが語るオアシス再結成の可能性、兄ノエルと和解するための条件

―オアシスのレガシーは本当に素晴らしいものです。今の方がオアシスを聴く人口が増えているようですし、その存在感は今でも健在ですよ。

リアム:まあな、うん、オアシス時代は良い時代だったよ。でもビーディ・アイ時代はそれほど有益ではなかった。とは言え、今のソロ活動はけっこう上手く行っていると思うよ。ただ、みんなが俺のところに戻ってきて、俺の音楽を気に入るまで、しばらく時間が必要なんだと思う。わかるだろ? 連中が俺の音楽を気に入っていないと言っているわけじゃない。でも俺もファンも、俺が元通りになるためにはある程度の冷却期間が必要だってわかっていたと思う。私生活でのゴタゴタも解決しなきゃいけなかったし。でも、戻ってこられて俺は嬉しいよ。このままずっと続けたいと思う。

―オアシスの直後にビーディ・アイを始めたので、それまでを見つめ直す時間がなかったのでは?

リアム:うん、確かにオアシスが解散したとき、俺たちはそんなことは起きて欲しくなかった。でも、ノエルがキレちまって、もう家に帰るって。でも、俺たちはあのままツアーを続けるべきだと思った。ヤツが下船したからって俺たちも一緒に下船する必要はないわけだし、だよな? だから、うん、ビーディ・アイをやっていた時期も楽しかったよ。でも(しばらくすると)ギグの予約が目減りしていった。だから、そろそろ新しいことをするタイミングだと思ったね。このバンドで良いレコードも作れたし……ってね。

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―あなたのドキュメンタリーで好きな場面が、長兄ポールとのアイルランド旅行です。

リアム:ああ、そうか。俺たち、ギネスバーで飲んでたよな。俺はポールが大好きなんだ。

―ギネスバーはどこにあるのですか?

リアム:メーヨーにある。チャールズタウンという俺の母親が生まれた町だ。あの町にできるだけ足を運ぼうと思うんだけど、結局はパブで過ごすことになっちまう。

―どんなときにパブに行って、何を飲むのですか?

リアム:最初はラガーだ。5杯ぐらい飲むと飽きるから、次にテキーラに行く。そして、ギネスを2杯くらい飲むかな。酒なら何でもオーケーだし、何を飲んでも問題ない。酒好きだから。

―飲酒と健康のバランスはどう取っているのですか? 大酒飲みには見えないようですが。

リアム:ツアーが近づくと少し控えるようにしているよ。それに走るのが好きだし、食べるものにも気を使っている。でも、腹筋を割るつもりなんてさらさらない。47歳にしちゃあ、この体型は悪くないよ。飲酒歴25〜30年っていうのに。

―今面白いと思う音楽は何ですか?

リアム:ないね。全然ない。スロウタイ(slowthai)という新人がいるんだけど、アイツは才能があると思うね。グライム系のラップだけど、アイツは好きだ。かなりクールだし、政治的でもある。とは言え、俺をぶっ飛ばすようなものは全くないな、マジで。



―ドキュメンタリーにはあなたが投稿した数々のツイートも登場します。

リアム:ああ、Twitterが好きでね。ファンと交流するのが好きなんだよ。彼らの反応がわかるっていいよ。俺についての戯言も相当書かれているけど、ほとんどが嘘っぱちだ。だから、俺の本心をファンに知ってもらえるって最高だよ。

―世間が誤解していることとは、例えばどんなものですか?

リアム:はっきりとは覚えちゃいけないけど、ちょくちょく出てくる戯言だよ。ほら、俺が必死にオアシスの再結成を望んでいるとか。でもな、切望なんてしてないぜ。大体、俺は必死になることがない。「ああ、確かにヤツは必死だね」とか言うヤツが多いけど、俺にとっちゃどうでもいいことだよ。現状に満足しているからな。俺たちは解散すべきじゃなかったんだよ。わかるよな? こんなことを言うから、世間は俺がオアシスを再結成させたくて必死だと勘ぐる。でも、それは本当じゃない。もう一度やれたらいいってくらいで、俺は必死じゃねぇよ。

―オアシス再結成に関して、これまでもらった中で一番クレイジーだったのはどんなオファーでしたか?

リアム:えーっと、そういう話は俺には来ないね。それはノエルのマネージャーに行くんだと思う。そいつはオアシスのマネージャーだったから。だからどんな話が来ているのか、俺にはわからないし、話も聞いていない。でも、もし再結成するなら、次は50:50だ。本当だぜ。ノエルは俺には骨を与えるつもりらしいがな。ヤツが肉を食ったあとの骨だけなんて冗談じゃない、50:50じゃなきゃ。それにバンドのメンバーも俺が決める。俺をハイ・フライング・バーズに参加させて、アイツがそれをオアシスと呼ぶつもりなら、とんでもないことがヤツの身に起きるよ。ボーンヘッド(ポール・アーサーズ、オアシスのオリジナル・ギタリストの一人)を入れて、バンドをめちゃくちゃにしてやる。

Translated by Miki Nakayama

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