ONE OK ROCKの代々木ライブを考察、Takaが問いかける「覚悟」の意味

ONE OK ROCKのTaka(Photo by Rui Hashimoto<SOUND SHOOTER>)



ライブ中のスマホ撮影を解禁した「Stand Out Fit In」と「完全感覚Dreamer」

ONE OK ROCKがシーンの起爆剤の一つとなり、彼らとその仲間のバンドたちは今や日本のロックのメインストリームを占めるまでになった。何もないところからONE OK ROCKの歴史は始まった。現状に甘んじることなく常に挑戦を続け、ドームやアリーナを当たり前のようにソールドアウトできるようになった今も、その目線の高さとスタンスはファンと変わらない。それを如実に感じたのが、アンコールの2曲。ライブ中のスマホ撮影を解禁した「Stand Out Fit In」と「完全感覚Dreamer」だ。

頭を空っぽにして楽しむだけならパーティに参加すればいい。TakaがMCでよく言う「かかってこい!」は(「じぶんROCK」では「自分らしくかかってこいよ!」と言っていた)、我々に覚悟を問いかけてくる。興奮と衝動。お前を突き動かすものは何なのか? 怒りなのか悲しみなのか、もしくは痛みなのか。その全部をONE OK ROCKの音楽にぶつけてこいと迫ってくる。そんな状況下であれこれ禁止されたら、そりゃテンションも下がるだろう。だからルールを無視してやりたいようにやれ!という考え方も分かるし、時代とともに変えていかなきゃいけないこともたくさんある。だが一方でアーティストが真剣勝負をしている空間だ。そんな緊張感の中、ただ突っ立ってスマホ越しにじーっと見るオーディエンスばかりだったら、表現している方は面白くないだろう。Takaはそんなことを身をもって示しつつ、でもファンが喜んでくれるからという理由で最後は人気曲で締めくくる。扇動者でありながら、生粋のエンターテイナーでもあるのだ。

この日のMCで「(チャレンジングなアルバム『Eye of the Storm』を引っさげて)いろんな国をまわって、いろんな人たちのリアクションを見て感じたことが一つありました。自分たちがいかにロックバンドが好きで、ロックの音楽を愛しているかということ。これに尽きます」と語ったTaka。ロックという音楽には、時には人生に強い影響を与える「信念」がアーティストごとに宿っていると思うし、それがあるからハッとするような「革新」がときどき生まれて、その積み重ねが「伝統」になっていく。その重みは、どんなものにも負けない。そんな強さをあらためて感じさせるステージだった。


Photo by Rui Hashimoto

ONE OK ROCK 2019-2020
EYE OF THE STORM JAPAN TOUR
1月29日(水)
SET LIST
01 Eye of the Storm
02 Take me to the top
03 We are
04 Taking off
05 Re:make
06 Can’t Wait
07 Clock Strikes
08 Head High
09 Grow Old Die Young
10 Change
11 Worst in Me
12 Be the light
13 In the Stars
14 instrumental
15 Push Back
16 キミシダイ列車
17 じぶんROCK
18 Giants
19 The Beginning
20 Mighty Long Fall
21 Wasted Nights

En1 Stand Out Fit In
En2 完全感覚Dreamer





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