LD(学習障害)とは? 「障害の個人モデル」から「障害の社会モデル」への転換へ

俳優のトム・クルーズや映画監督のスティーブン・スピルバーグがLDのディスレクシア(読み書き障害)であることが知られています。ミュージシャンでは、オアシスのノエル・ギャラガーがディスレクシアであると言われています。彼は6文字以上だと難しく感じてしまうそうで、そのため「学校時代は最悪だった」と語っています。また、イギリスで絶大な人気を誇る彼らの名曲『Don’t Look Back in Anger』の作詞中、弟のリアムが「”….don’t back in anger ! not today…」と歌うので「don’t look back in anger ! だ」と言うと「だってそんなふうに書いてないぞ」と言われた、というエピソードをイギリスの音楽誌『Q』でのインタビューで紹介しています。歌詞をリアムに渡す時、よく言葉や文章が抜けてしまうのだそうです。



自閉スペクトラム症、ADHD、LD(学習障害)は、それぞれは重複することもあり、人によっては複数の特性をあわせ持つ場合もあります。また、発達障害者支援法では、この3つ以外に「その他の障害」も対象になっており、「吃音」や「トゥレット症候群」といった障害も対象に含まれています。

こうした発達障害の特徴が周囲に理解してもらえず、誤解によってむやみな否定的評価や叱責などが積み重なると、否定的な自己イメージや自己肯定感の低下に繋がってしまい、その結果、抑うつ状態や情緒の不安定、深刻な不適応など、様々な精神的な症状を生じてしまうことがあります。これを「二次障害」と言います。そうした事態を避けるためにも、より一層社会の理解が進んでいくことが必要です。

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