不注意? 落ち着きがない? 周囲に求められるADHDという特性の理解

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ADHDにはどのような特徴があるのか、精神疾患の世界的診断基準のひとつであるDSM-5から確認してみます。

■注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)
不注意や多動性・衝動性が特徴で、それぞれ以下の症状のうち6つ以上(17歳以上では少なくとも5つ)があてはまる

【不注意】
(a) 学業・仕事などで綿密に注意できず、不注意な間違いをする
   (例)細部を見過ごす、作業が不正確
(b) 課題・遊びの活動中に、注意を持続できない。
   (例)講義・会話・長時間の読書に集中し続けられない
(c) 直接話しかけられたとき、聞いていないように見える
(d) 指示に従えず、学業・用事・職場での義務をやり遂げられない。(すぐに集中できなくなったり、脱線してしまったりする。)
(e) 課題や活動を順序立てられない。
   (例)資料や持ち物の整理ができない、作業が乱雑でまとまりがない、時間管理が苦手、締切を守れない等)
(f) 精神的努力の持続を要する課題(学業や宿題、報告書の作成、書類に漏れなく記入する、長い文書を見直すなど)を避ける、嫌う、いやいや行なう
(g) 必要なものをしばしばなくしてしまう
(h) すぐに気が散ってしまう
(i) 忘れっぽい

【多動性・衝動性】
(a) しばしば手足をそわそわ動かしたりトントン叩いたり、椅子の上でもじもじする
(b) 席についていることが求められる場面で席を離れる
(c) 不適切な状況で走り回ったり高いところに登ったりする(青年・成人では落ち着かない感じのみに限られるかもしれない)
(d) 静かに遊んだり余暇活動につくことができない
(e) じっとしていられない。
(f) しゃべりすぎる
(g) 質問が終わる前に出し抜いて答えはじめてしまう。他の人の言葉の続きを言ってしまう。会話で自分の番を待てない。
(h) 順番を待つことができない
(i) 他人を妨害、邪魔する(会話・ゲーム・活動など、他人の活動に干渉する、相手に聞かずに人の物を使ってしまう、など)

これらが、「本人の努力が足りないせいだ」とか「育て方が間違っている」「しつけがなっていないからだ」とか、「怠け者」「だらしない」などと言われてしまう誤解を生じがちですが、前回の自閉スペクトラム症同様に、生まれながらの脳の機能的な原因によります。

Rolling Stone Japan 編集部

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