ルイ・トムリンソンが語る、ワン・ダイレクション後の人生と再出発

ーソロになると所属していたバンドやグループを非難しなければいけない、というお決まりのパターンがありますが、あなたは違いますね。

理由を教えてあげるよ。まず、僕はワン・ダイレクションをマジで愛してる。僕を育ててくれたグループを心から誇りに思ってる。だって、ワン・ダイレクションはドンカスター(イングランドのサウス・ヨークシャー州の町)出身の僕に最高のチャンスを与えてくれた。でも、グループを脱退した人がくだらない悪口ばかりを言う傾向があるのも事実だ。でもそれって、あまりにあからさまな気がするんだよね。クールでありたい必死さばかりが伝わってくる。だから、本心だと思ってないよ。アイツらのことはマジで大好きだし、一緒に成し遂げたすべてを心から愛してる。いまでもアイツらとの時間が恋しいよ。他のメンバーが違うって言ったら、それは嘘だと思う。だって、間違いなく僕らの人生においてスペシャルな時間だったから。

ーメンバーはそれぞれの音楽を追求していますが、それぞれの個性がうかがえますね。

それは、まさにワン・ダイレクションというグループの強さと、僕たちが持ち寄った個性の証だと思うよ。それに、みんなインスピレーションを得る範囲が違うから。キャラクター的にも、音楽的にも面白かった理由はそこかな。みんなマジで最高の音楽を作ってると思う。だから、ラジオをかけてメンバーの名曲が流れてくるのは嬉しいよね。

ーソロツアーについて教えてください。

ものすごくワクワクしてるよ。ずっとツアーを目標にしていたからね、だって、スタジオとかリハーサル室とか、テレビ局のスタジオとかとはまったくの別物だから。それに、ファンに会って、本当に目を見て僕の歌詞をどういうふうに受け止めてくれたかを実感できる。空間のエネルギーも感じられる。それに勝るものなんてないよ。

ーワン・ダイレクション時代は、いつもライブでオーディエンスとダイレクトにつながっていましたね。

ある程度は、あの時代を生きていたおかげだと思う。90年代のいくつかのボーイズ・バンドを振り返ってみると、そこにはボーイズ・バンドとしてのあるべき姿があった。でも、僕たちはいつも自分らしくいられたし、だからこそファンのみんなも僕たちとのつながりを感じやすかったと思う。それに、みんなができる限り参加してる気分になってほしいしね。

ーコラボレーションしてみたい憧れの人はいますか?

ご存知の通り、僕はリアム・ギャラガーが大大大好きだ。彼は、最高の作詞家だよ。正直なところ、僕が車で聴くレパートリーは少ないんだけど、たいていオアシスを聴いてる。

ー最近お気に入りの音楽はありますか?

キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンはマジで好きだね。でも皮肉なことに、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンにワン・ダイレクションの悪口を言われたんだ。僕はただファーストアルバムを聴いて「すごくかっこいい!」って思った。だから「このアルバム最高」とツイートしたら、返信がきた。ポップ野郎を中傷する典型的なインディー野郎みたいなことをしたかったんだろう。気の利いたことを言おうとしてくだらない悪口ばかり言ってたから、無視したよ。でも、けっこう前のことだから、またキャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンを聴いてもいいかな。彼らの音楽はマジで最高だからね。




ルイ・トムリンソン
『ウォールズ』
発売日:2020年1月31日(金)
https://SonyMusicJapan.lnk.to/LouisTomlinson_WallsJP


Translated by Shoko Natori

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