エアロスミスとRUN-D.M.C.グラミー賞授賞式で共演、コービーへ追悼

グラミー賞授賞式で「ウォーク・ディス・ウェイ」でRUN-D.M.C.と共演をしたエアロスミス

グラミー賞授賞式でバンドのレガシーを祝う演奏を披露したエアロスミスは、力強い「リヴィング・オン・ジ・エッジ」のあと、「ウォーク・ディス・ウェイ」でRUN-D.M.C.と共演。

まずは1993年のヒット曲でパフォーマンスを開始したエアロスミス。スティーヴン・タイラーは、Lizzoに走り寄ってコーラスを一緒に歌った。そして「ウォーク・ディス・ウェイ」が始まると伝説のヒップホップ・トリオRUN-D.M.C.が登場。彼らがテイラーとペリーと共に1986年にレコーディングした大ヒット曲だ。オリジナルのミュージック・ビデオさながらに、RUN-D.M.C.はステージ上に立てられた壁を突き破って登場したのである。そして、曲の終盤に差し掛かるとレイカーズのコービー・ブライアントのジャージーをかかげ、この日急逝したバスケットボール選手へ敬意を表した。

グラミー賞関連の祝賀会への参加を拒否したバンドメイトを不服として告訴した同バンドのドラマー、ジョーイ・クレイマーは、グラミー賞授賞式のパフォーマンスも2日前にに行われたミュージケアーズでのトリビュート・コンサートにも参加せず、グラミー賞のこの夜ドラムをプレイしたのはジョン・ダグラスだった。

今回のパフォーマンスに参加しようとしたところ、エアロスミスが強制的に再オーディションを押し付けたと主張するクレイマーが出した声明で、「長年に渡ってバンドと一緒に音楽業界に貢献したことを、仲間たちの前で認めてもらう機会を奪われた。ミュージケアーズでのパーソン・オブ・ザ・イヤー賞もグラミーでの特別功労賞生涯業績賞も二度ともらえるものではない」と述べている。

クレイマーの声明に応えて出されたエアロスミスの声明には「ジョーイ・クレイマーは我々の兄弟であり、彼の健康が我々にとって最優先となる重要事項だ。しかし、ここ6ヵ月間の彼は、自分でも認めている通り、感情的にも、肉体的にも、バンドと一緒に演奏できる状態ではなかった。我々は彼の不在を寂しく思っていたし、何度もバンドに戻ってくるように説得もしたが、その時の彼にはまだその準備ができていなかったのは明白である」と書かれていた。

フー・ファイターズ、ゲイリー・クラーク・ジュニア、ジョナス・ブラザーズ、アリス・クーパーなどが参加したミュージケアーズのパーソン・オブ・ザ・イヤーのトリビュート・コンサート、そして2020年グラミー賞でのパフォーマンス後、エアロスミスは1月末からラスベガスでのレジデンシー公演を再開する。この公演では5月と6月に追加の日程がすでに発表されている。また、この夏はヨーロッパ・ツアーを行い、バンド結成50周年の節目の年を祝う予定だ。



Translated by Miki Nakayama

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