米イリノイ州とミシガン州、大麻合法化の新州法が施行

・中西部のマリファナの重要性

ミシガン州とイリノイ州での新たな法令により、中西部はもはや嗜好用大麻の不毛の地ではなくなった。だがそれは中西部にとって何を意味するのか? 「2018年まで、中西部の州はどこも合法化政策を承認していませんでした」と、シュワイク副部長はローリングストーン誌に語った。「ミシガン州とイリノイ州での勝利は、全国の有権者が政治スペクトルを越えて、大麻を禁止する姿勢からしっかりとした規則を定める方向へ移行する準備ができていることを示しています。オハイオなど近隣の州の議員は、この件で対応策を講じるよう、今まで以上に圧力を感じることになるでしょう」

だが、大麻が合法化された州で蔓延している違法大麻の販売増加が懸念されている、とAP通信は報じている。イリノイ州では他の州よりもマリファナの価格が高く設定されているため、課税や規制を免れてより安価で大麻を提供できる違法市場は盛んになるだろう、とマケイブ氏は言う。「もちろん我々も、合法化の成功にはいわゆる“闇市場”に取って代わり、きちんと検査された安全な正規の商品を購入できるようにすることが不可欠だと理解しています。ですが、価格があまりにも高く、需要が供給を上回るような環境では、大麻の価格は今後も値下がりせず、合法販売店は値段が高いからと、敬遠されてしまいます」

大麻合法化に関して意見の一致は見られていないが、法律改正の動きは今後も州レベルで行なわれていくことははっきりしている。「イリノイ州やミシガン州での出来事――こうした動きによって、最終的には全米での大麻規制を打ち破りたいですね」とフォレスター氏は言う。「連邦議会の大幅な規制緩和という形ではなく、嗜好用大麻法令の制定を訴えてきたミシガン州や、法改正のために戦ってきたカリフォルニア州、コロラド州をはじめとする各州のように、人々の働きかけで実現することになるでしょう。団結によってこうした法改正が実現されつつあるのです」

Translated by Akiko Kato

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